【倫理的ジレンマ】社会福祉士が経験した9つの事例

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社会福祉士の私が経験した倫理的ジレンマについて解説をしました 基礎研修で学んでいること
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「利用者さんの思いを叶えてあげたい。でも、安全を考えるとそうもいかない……」

「上司の指示に違和感があるけれど、反論できずに飲み込んでしまう……」

現場でそんな「板挟み」になって、苦しくなったことはありませんか?

それは、あなたが専門職として真剣にクライアントと向き合っているからこそ直面する、**「倫理的ジレンマ」**という壁です。

こんにちは、だいすけです。

私は高齢者介護と障害者支援の現場で、何度もこのジレンマにぶつかり、

そのたびに「何が正解なのか」と悩み抜いてきました。

この記事では、私が実際に経験した9つの具体的な事例を紹介します。

この記事を読み終える頃には、モヤモヤしていた悩みの正体が整理され、

明日からの支援に少しだけ自信が持てるようになっているはず!

この記事で分かること

この記事では、
私が福祉の現場で経験してきた倫理的ジレンマ
について解説をしています!

【私が経験してきた福祉の現場】
□高齢者介護…ショートステイの介護スタッフ
□障害者支援…入所施設の生活支援員

この記事はこんな方におすすめです!

倫理的ジレンマの事例を知りたいなぁ

という方にとって参考になれば嬉しいです!

だいすけ
だいすけ

この記事の著者について

詳しいプロフィールはこちら >>>

 現在:障がい者施設の生活支援員として勤務(2020年〜)
 保有資格:社会福祉士、2級FP技能士

 福祉業界のお金を調査しているブログはこちら>>>

【福祉職が読んでおきたい書籍一覧】


この記事は以下のテキストを参考にしています

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倫理的ジレンマとは?定義を確認

まず、

「倫理的ジレンマ」の定義をテキストで確認してみたいと思います。

以下、テキストの引用です。

倫理的ジレンマとは、相反する複数の倫理的根拠が存在しどれも重要だと考えれる場合、ソーシャルワーカーがどうすればよいかと葛藤することである。

「新・社会福祉士養成講座6 相談援助の基盤と専門職 第3版」社会福祉士養成講座編集委員会 編集 中央法規出版株式会社 発行

このように説明されています。

この定義を僭越ながら、私なりに簡単に解釈させて頂くと、

・「A」は重要だし、絶対必要
・「B」も重要だし、絶対必要

という状況で、

「A」か「B」のどちらか一つしか選べない

という

いわば「究極の選択」を迫られると言えます。

倫理的ジレンマがよく、「正解がない」と言われるのは

このような理由があるからであると思います。

倫理的ジレンマは福祉のあらゆる現場にある!

私はこれまで、

・高齢者介護
・障害者支援

の福祉の現場を経験してきました。

分野は違いますが、

どちらの現場においても、「倫理的ジレンマ」に直面してきました。

倫理的ジレンマに直面すると、ものすごく悩みます

福祉の仕事をしていると、

「倫理的ジレンマ」に遭遇することはよくあると思います。

僭越ながら、

私が経験してきた倫理的ジレンマをまとめてみます!

過去を振り返りながらまとめてみました!

※以下の事例は、私個人の経験であり、個人の見解も含んでいます。
こんなことがあるんだなぁ」というぐらいの感じで、ご覧になって頂ければ思います!

少しでも参考になれば嬉しいです!

参考にしたテキスト

今回の倫理的ジレンマの事例をまとめるにあたって、

「新・社会福祉士養成講座6 相談援助の基盤と専門職 第3版」

社会福祉士養成講座編集委員会 編集 中央法規出版株式会社 発行

を参考にさせて頂きました!!


倫理的ジレンマの種類について

上記のテキストでは、

「5つの種類のジレンマ」が解説されています。

・守秘義務と第三者の利益を守る責任

・守秘義務と社会に対する責任

・自己決定とクライアントの保護責任

・クライアントに対する責任と所属組織に対する責任

・同僚に対する責任と専門性への責任

「新・社会福祉士養成講座6 相談援助の基盤と専門職 第3版」社会福祉士養成講座編集委員会 編集 中央法規出版株式会社 発行 より  

倫理的ジレンマの事例

では、実際に福祉の現場で私が経験してきた、

「倫理的ジレンマ」についてまとめていきたいと思います!

事例1

高齢者介護の現場で感じた倫理的ジレンマの事例

倫理的ジレンマの事例について解説しました!
倫理的ジレンマ(作画:ぴーさん)
高齢者介護の現場にて

クライアントの気持ちと、クライアントの安全を考えなければならない職員のジレンマ

【短期入所生活介護(ショートステイ)でのこと】

・クライアントの気持ち
→「家に帰りたい!」

・クライアントの安全を考えなければならない気持ち
→「認知症があるので一人で家で暮らすのは難しいなぁ」

解説

ショーステイに来られて、「家に帰りたい!」と訴えるクライアントの方は、

数多くいらっしゃいました。

中にはショートステイに到着した途端に、「帰る!」とおっしゃる方も。

一人夜勤の時に訴えがあった時は苦労しました

「帰りたい!」というクライアントの気持ちは、最大限尊重したかったと思っています。

ですが、

残念ながら自宅には帰れない事情がある方がほとんどでした。

例えば、独居の方が骨折など怪我をしてしまい、一時的にショートステイを使う場合です。

怪我をした状態での独居生活は、当然大変リスクがありますよね。

怪我がある程度治らなければ、自宅で暮らすのは難しい様なケースがありました。

【現場の状況】 

一人夜勤の際、このような訴えに直面することがよくありました。

「自分の家で過ごしたい」という気持ちは、人間として当然の欲求です。

しかし、そこには無視できない現実がありました。

  • クライアントの状況: 独居(一人暮らし)。
  • 身体的なリスク: 骨折直後で、歩行が非常に不安定。
  • 環境の問題: 自宅に帰っても、深夜にケアをしてくれる人がいない。

💡 この事例のジレンマ

項目内容
尊重したい倫理自己決定の尊重(本人の「帰りたい」という意思)
対立する倫理善行・危害回避(転倒や怪我から命を守る責任)

「本人の望みを叶えてあげたい」という思いと、

「今帰したら確実に怪我をさせてしまう」という恐怖。

一人夜勤の静まり返った施設で、この2つの板挟みになり、

非常に強い孤独感と申し訳なさを感じていました。

事例2

高齢者介護の現場にて

クライアントの気持ちと、利用者さんのご家族の意向のジレンマ

【ショートステイでのこと】

・クライアントの気持ち
→「自宅に帰りたい!」

・ご家族の意向
→「自宅ではクライアントをみることができないので、介護施設で暮らしてほしい!」

解説

「クライアント」と「そのクライアントの家族」の

意見や思いが異なることは、よくあるのではないかと思います。

例えば、クライアントと家族の間で認識が違い、

クライアントは、

「健康であるし一人で何でもできるから、自宅でも大丈夫!」

一方、家族の方は、

「足腰も弱ってきており、転倒が心配。一人で暮らすのは不安だ」

という風に感じているケースがあります。

どちらの意見も尊重すべきであるものの、

両立するのは、大変難しくジレンマであると感じていました。

【現場の状況】 

「自宅で暮らしたい」と自信満々に話す本人。

一方で、その裏側にある「深夜の徘徊」や「失禁対応」でボロボロになり、涙ながらに預けを継続したいと訴えるご家族。

  • 本人の思い: 自立した生活への執着、自宅への愛着。
  • 家族の思い: 介護疲れによる限界、共倒れへの恐怖。

💡 この事例のジレンマ

項目内容
尊重したい倫理自己決定の尊重(本人の意思を尊重したい)
対立する倫理クライアントへの責任と家族支援(家族の生活も守らねばならない)

本人の「帰りたい」という言葉を聞くたびに、ご家族の顔が浮かびます。

どちらの味方をしても、もう一方を傷つけてしまうような感覚。

「福祉の正解って、一体どこにあるんだろう?」と、

自分の無力さを痛感した事例です。

事例3

高齢者介護の現場で感じた倫理的ジレンマの事例

社会福祉士、イラスト
作画ぴーさん
社会福祉士が経験した倫理的ジレンマの事例について解説しました!
作画ぴーさん
高齢者介護の現場にて

クライアントの気持ちと、クライアントの安全を考えなければならない職員の気持ちのジレンマ

・クライアントの気持ち
→「杖や介助なしで歩きたい!」

・職員の気持ち
→「介助がなければ転倒して、怪我をしてしまうので介助をしたい!」

解説

ショートステイで勤務していた時のことです。

あるクライアントは、

「自分の力だけで歩きたい!」という気持ちが非常に強い方でした。

杖や手すりなどに頼らず、自分の力だけで

歩行したいと職員に訴えることが何度もありました。

ただ、このクライアントは、

自力で歩行をするには明らかにかなり難しい方でした。

足腰の筋力は弱ってしまっており、立っているだけでも

かなり不安定な状態でした。

そのため、このクライアントが安定して歩行をするためには、

職員の介助が必要であり、

長距離の移動であれば、車椅子が必要でした。

クライアントの気持ちを十分に尊重したいのですが、

怪我のリスクも考えなければならず、ジレンマでした。

【現場の状況】 「自分の力だけで歩きたい」という強いプライドと意欲をお持ちのクライアント。しかし、客観的に見れば筋力低下が著しく、立っているだけでもふらつきがある状態でした。

  • 本人の主張: 杖や介助に頼りたくない(自立への強い意志)。
  • 職員の判断: このままでは確実に転倒し、大怪我(骨折など)に繋がる。

💡 この事例のジレンマ

項目内容
尊重したい倫理自己決定の尊重(本人の「自力で歩く」という選択)
対立する倫理非危害原則(クライアントに怪我をさせない責任)

本人のやる気を削ぎたくない一方で、もし転倒して再骨折でもしたら、

その後の生活はもっと制限されてしまいます。

「自立を支える」ことが「リスクを放置する」ことになっていないか、

その境界線でいつも迷っていました。

事例4

高齢者介護の現場にて

クライアントへの支援方針が自分と上司とで違うジレンマ。

・自分のクライアントへ支援方針
→「クライアントの意向を尊重して、歩行訓練を一緒に行いたい!」

・上司が考えるクライアントへの支援方針
→「クライアントが怪我をするリスクを考えたら、車椅子を使用すべき!」

解説

上司と部下とで意見が異なるのは、よくあることですよね。

(上司と部下という関係上、上司の意見に対して、反論するのは私には簡単にできません…)

上司には、上司なりの考えがあり、その上での支援方針であると考え、

自分とは違っても、それに従う方が

上司との関係はうまくいくと考えてしまいます。

上司との関係性が悪くなってしまっては、仕事がしずらくなってしまうかも…

と考えてしまいます。

【現場の状況】 

クライアントの「自分自身の足で歩きたい」という意欲を尊重したい自分と、リスク管理を最優先し、効率的な介護(車椅子対応)を求める上司。

現場の最前線にいるからこそ見える「本人の可能性」が、組織の理論で否定されてしまう瞬間です。

  • 自分の考え: 多少のリスクがあっても、本人の意向を尊重し機能維持を目指したい。
  • 上司の考え: 事故は絶対に許されない。リスクをゼロにするために行動を制限すべき

💡 この事例のジレンマ

項目内容
尊重したい倫理クライアントに対する責任(本人の意向・利益の追求)
対立する倫理所属組織に対する責任(組織のルール・リスク管理の遵守)

「上司に逆らえば、これからの仕事がやりづらくなるかもしれない……」

自分の保身と、クライアントの願い。

どちらが大切か分かっているはずなのに、

組織の力関係の中で声を上げられない自分に、強い自己嫌悪を感じていました。

事例5

高齢者介護の現場にて

自分の価値観と会社の価値観が違うジレンマ

・自分の価値観
→「職員の待遇を改善してくれれば、仕事もっと頑張れるのになぁ。待遇を変えないで、売り上げを上げろと言われても…」

・会社の価値観
→「売上、稼働率が最も重要だ!もっと上げるために、仕事を頑張ろう!」

解説

株式会社に勤めていた当時、よく売上を意識していました。

その会社では朝礼において、

・社訓
・経営理念、
・部門別の売上目標

などを全員で復唱することもしていました。

私は、介護職という立場でした。

そのため、稼働率について特に意識したことはなかったのですが、

当時の相談員が、

「今月の稼働率は低いな…」とか
「他の営業所の稼働率は高いな…」

など稼働率に関する発言をよくしていました。

稼働率が上がればその分売り上げが増えます。

そして、その売上から自分達の給料が出ているのは、理解していました。

しかし、頑張っても特に給料に反映される訳でもなく、

「仕事を頑張れ!」と言われてもモチベーションは上がらないですよね。

それにも関わらず、会社の職員である以上は、会社の方針に従うことが求められます。

ジレンマであると感じていました。

【現場の状況】 

会社から求められるのは、ベッドを埋めること(稼働率)と、いかに効率よく介護サービスを回すかという数字の話。

しかし、現場の私たちは「数字」ではなく「人間」と向き合っています。利益が出なければ給料が払われないことは理解していても、心が追いつかない瞬間がありました。

  • 自分の価値観: ケアの質を重視し、ゆとりを持って利用者に接したい。
  • 会社の価値観: 利益・稼働率が最優先。効率化を進めて売上を最大化したい。

💡 この事例のジレンマ

項目内容
尊重したい倫理クライアントに対する責任(質の高いサービスの提供)
対立する倫理所属組織に対する責任(経営の安定と組織への貢献)

「会社のために頑張れ」と言われても、

どれだけ利益を上げても自分の給料は変わらず、ただ現場が忙しくなるだけ。

「私は何のためにこの仕事を選んだんだろう?」と、

福祉職としてのアイデンティティを見失いそうになっていました。

事例6

障害者支援の現場にて

クライアントの気持ちと、クライアントの健康を考えなければならない職員の気持ちのジレンマ

・クライアントの気持ち
→「もっとご飯をたくさん食べたい!おかわりがほしい」

・職員の気持ち
→「医師の指示もあるし、健康状態を考えたらおかわりは控えたほうがいいな…」

解説

施設での暮らしの中で楽しみの一つが食事というクライアントさんです。

食事のメニュー表をいつも眺めており、

自分の好きなメニューを探しているようです。

ただ、このクライアントさんは、

肥満体型であり、医師より食事のカロリー制限がされています。

食事が楽しみなのは、職員の側も

十分理解しているものの、健康を考えたら、

何杯もおかわりを出すことが難しい状況です。


\この事例をさらに詳しく考えてみました!/
ソーシャルワーカーの機能の一つである側面的支援機能について解説しました!

事例7

障害者支線の現場にて

仕事での優先順位が自分と上司とで違うジレンマ。

・自分の仕事の優先順位
→「時間があるときは、利用者さんの健康を考え、普段できない利用者さんの居室などの掃除をやりたい!」

・上司が考える仕事の優先順位
→「時間があるときは、利用者さんの健康を考え、普段できない体操などを利用者さんとやろう!」

解説

自分なりにやりたかったことはあるんだけど、

上司から別のことをやってほしいと頼まれた場合。

私は上司の方針に従い、自分がやりたかったことは後回しにしてしまいます。

仕事を進めていく上で、やるべきことが複数ある場合は、

優先順位を決めて取り組む必要があると思います。

この優先順位ですが、人それぞれ微妙に異なると思います。

個人の価値観によって、違いが生まれると思いますが、

この違いがジレンマになるのではないかと思います。

事例8

障害者支援の現場にて

自分の価値観と会社の価値観が違うジレンマ。

・自分の価値観
→「こんな方法は古いし、時代に合ってないからもうやめよう!」

・会社の価値観
→「これで今までみんなやってきたんだから、あなたもやってほしい!」

解説

会社で働いていると、もっといい方法があると思うんだけど、

どうしてこんな古い方法で

しかも非効率的なことをやっているんだろうと感じることがあります。

変な伝統ってありませんか?


例えば、

・ペーパーレスにできるのに、紙にこだわる
・情報の所在場所がバラバラで、情報把握に時間がかかる

などなどです。


「もっといい方法があるから、別の方法を試したい!」

と個人的に感じていても、会社のお偉いさんから

「これまでやってきた伝統があるから」など保守的なことを言われてしまえば

こちらとしても強く進言することを躊躇していまいます。

そして、あまり強い態度で臨めば、

上司との関係性にも影響があるかもしれません。


「社会福祉士の倫理綱領」にはこんな条項があります。

社会福祉士の倫理綱領

6.(組織改革) 社会福祉士は、人々のニーズや社会状況の変化に応じて組織・職場の機能を評価し必要な改革を図る。


社会福祉士には、社会の変化に合わせ、組織の改革を図る責務があります。

しかし、上司との関係性が悪くなってしまっては、

組織の改革はおろか職場の居心地が悪くなる可能性があります。

また、居心地が悪くなってしまえば、社会福祉士として最良の実践ができなくなってしまいます。

こういった点がジレンマであると感じています。

事例9

障害者支援の現場にて

クライアントの価値観と自分の価値観が違うジレンマ

・クライアントの価値観
→「施設には泊まりたくない!家に帰りたい!」

・自分の価値観
→「クライアントは家族のレスパイトで施設に来ている。それに、自分の立場では、家に帰ってもらうという提案もしにくい。」

解説

「施設で過ごすより自宅で過ごしたい!」と訴えるクライアントが多いことは常々感じています。

住み慣れた自宅の方がいいと感じるのは、自然なことであり、多くの人がそうであろうと思います。

ただ、クライアントの意向と同時に、

クライアントの家族の意向も考える必要があります。

クライアントの意向が最優先ではありますが、

家族の思いも受け止める立場であると、必ずしも実現できないことがあると思います。

倫理的ジレンマに直面したらどうしたらいいか?

ここまでお読み頂きありがとうございます!

最後に、

このような倫理的ジレンマに直面したらどうしたらいいのか?

について考えてみたいと思います!!

それはズバリ、

私の結論

「社会福祉士の倫理綱領」を参考にする!

です!

その理由を説明させて頂きます!

「社会福祉士の倫理綱領」が参考になる理由

社会福祉士の倫理綱領とは、簡潔に説明させて頂きますと

「社会福祉士の価値観」が示されています。

社会福祉士が働いている現場は、

事例のように倫理的ジレンマに直面することが日常茶飯事です。

その時、どう判断したらいいのか多くの人が非常に迷うと思います。

そのような状況において、判断するための道筋があれば非常に心強いですよね!

「社会福祉士の倫理綱領」はその道筋となります!

判断指針となる機能があるから

「社会福祉士の倫理 倫理綱領実践ガイドブック」

では、

以下のように非常にわかりやすく解説されています。


倫理基準において、クライエントのみならず、組織・職場や社会に対する倫理責任が示されているように、ソーシャルワーク実践は複数の人々や組織などに責任を負っています。そのため、これらの倫理責任が相反し、どれも重要だと考えられている場合に、社会福祉士はどうすればよいのかと葛藤します。これが倫理的ジレンマです。このような場合の倫理的判断の指針となるのが、倫理綱領です。

「社会福祉士の倫理 倫理綱領実践ガイドブック」

社会福祉士の倫理綱領には、いくつかの機能があり、

その一つが

「倫理的ジレンマにおける判断指針」です

「倫理的ジレンマ」に直面したら参考になる本

書籍で詳しく学んでみたい!!

という方は、

上記でもご紹介した書籍が非常に参考になリます!

「三訂 社会福祉士の倫理 倫理綱領実践ガイドブック」公益財団法人日本社会福祉士会 編集 より  

この書籍の特徴

・「前文」と「原理」の詳しい解説がある!
・全ての「行動規範」に詳しい解説がある!

社会福祉士の行動規範について解説しました

最後に

ここまで、私が経験してきた9つの倫理的ジレンマを紹介してきました。

記事を書きながら改めて感じたのは、「福祉の現場に、たった一つの正解はない」ということです。

  • クライアントの笑顔を守りたい
  • でも、安全も守らなければならない
  • 組織のルールも無視できない

こうした板挟みの中で、毎日「これで良かったのかな」と自問自答するのは、本当につらく、孤独な作業です。

しかし、悩んでいるということは、

それだけあなたが目の前の人と真剣に向き合い、専門職として高みを目指している証拠でもあります。

もし、あなたが今ジレンマに押しつぶされそうなら、

まずは「社会福祉士の倫理綱領」をそっと開いてみてください。

そして、一人で抱え込まず、同僚や外部のアドバイザーなど、

誰かにその「モヤモヤ」を話してみてください。

あなたのその優しさと情熱が、いつか必ず誰かの救いになります。

私も、成年後見人という新たな目標に向かって、皆さんと一緒に悩み続け、

歩んでいきたいと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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