主観的必要と客観的必要の具体例について解説しました!

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この記事で解説していること

「利用者支援の現場での主観的必要と客観的必要の具体例」について解説しました!

この具体例は私が実際に支援の現場で経験したものになります。

・障がい者支援(食事支援)での場面です。

ふくぴー
ふくぴー

【この記事の著者(専門家)について】

保有資格:国家資格 社会福祉士 / 相談支援専門員 / 2級FP技能士(1級取得へ挑戦中)

専門分野と経歴(実務経験9年以上):
 ・現在:障害者支援施設の生活支援員(2020年〜現在)
 ・前職:高齢者福祉施設(ショートステイ3年 / 福祉用具専門相談員1年)

運営者からのメッセージ:福祉の現場経験とファイナンシャルプランナー(FP)の知見を活かし、福祉職の働き方やキャリアアップに役立つ正確な情報を発信しています。

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利用者支援の現場に当てはめる

「主観的必要と客観的必要」という言葉

この言葉は抽象的な表現になっているため、

「イメージがつかみにくいなぁー」と私は思っています。

利用者支援の現場に数年間入っている私なりに、

この言葉をイメージしやすいように、主観的必要と客観的必要の具体例を考えてみました!!

テキストで定義のおさらい

まず、テキストで定義を確認したいと思います!

社会サービスに対する必要の判定の例

・主観的必要⇒社会サービスを利用する者が自らの感じ方や考え方に基づいて行う場合

・客観的必要⇒第三者によって利用者の意思を超えた客観的な基準に基づいて行われる場合

新・社会福祉士養成講座4「現代社会と福祉第4班」社会福祉士養成講座編集委員会編集 中央法規出版株式会社 p171

主観的必要

・具体例においては、

主観的必要を「利用者さんの訴え」として考えました。

客観的必要

・具体例においては、

客観的必要を「医師の意見」として考えました。

参考にしたテキスト

この記事を作成にするにあたりこちらのテキストを参考にしました!!

ある日の食事支援の現場にて(具体例)

ある利用者Kさんは、施設で提供される毎日の食事をとても楽しみにしています。暮らしのなかでの一番の楽しみが食事といった感じで、施設の献立表を毎日眺めては、自分の好きなメニューがあるかどうか確かめています。

「あしたの夕食のおかずは○○だよ!」と職員にメニューを教えてくれることもあり、Kさんとの会話では、食事のメニューの話題がよくあがります。

しかし、ここで「主観的必要」と「客観的必要」のジレンマが生まれます。Kさんの状況を整理すると、以下のようになります。

ニーズの種類現場での具体的な内容誰の視点か
主観的必要
(本人の希望)
「ごはんをたくさん食べたい!」という強い思い。利用者Kさん本人
客観的必要
(専門職の判断)
肥満ぎみな体型や加齢による膝の痛みを考慮し、
これ以上体重を増やさないための「カロリー制限(医師の指示)」。
医師・施設の職員

Kさんの「たくさん食べたい」という主観的必要をそのまま叶えてしまうと、体重が増えて膝の痛みが悪化し、将来的に車いすから離れられなくなるなど、健康を害するリスク(客観的な不利益)に繋がってしまいます。

そのため、施設の職員(専門職の立場)からKさんに健康面の理由を丁寧に説明し、納得・同意をいただいた上で、客観的必要に基づいたカロリー制限食(白米やおかずの量を調整したもの)を提供することになりました。

このように、本人の希望(主観)と、医療・介護上の必要性(客観)のバランスをどう取るかが、支援の現場では常に求められます。

国家試験対策!ブラッドショウのニーズ分類(補足)

ここからは、社会福祉士国家試験(特に「現代社会と福祉」の科目)を受験する方に向けて、試験に出る重要ポイントを少し補足します!

今回ご紹介した「主観的必要」と「客観的必要」という概念は、イギリスの社会学者ブラッドショウ(Bradshaw, J.)が提唱した「4つのニーズ分類」がベースになっています。

試験では、今回の2つが以下のような専門用語と言い換えられて出題されることが多いので、セットで覚えておくと得点源になりますよ!

① 主観的必要 = 感覚的ニーズ(フェルト・ニーズ:Felt Need)
⇒ 個人が「必要だ」「こうしたい」と心の中で感じているニーズのこと(例:Kさんの「ごはんをたくさん食べたい」という希望)。これが口に出されると「表現されたニーズ(エクスプレスト・ニーズ)」になります。

② 客観的必要 = 規範的ニーズ(ノーマティブ・ニーズ:Normative Need)
⇒ 医師や社会福祉士などの専門家や行政が、一定の基準(客観的なデータや法律など)に基づいて「これが必要だ」と判断したニーズのこと(例:医師からの「カロリー制限」の指示)。

国試の引っかけパターンに注意!

国家試験では、以下のような「主観」と「客観」の中身を入れ替えた引っかけ問題がよく出ます。

❌誤り:「感覚的ニーズ(フェルト・ニーズ)とは、専門職が客観的な基準で測定したニーズである。」
⭕正しい:「感覚的ニーズとは、本人が必要だと感じている主観的なニーズである。」

「主観 = 本人(感覚)」「客観 = 専門家(規範・ルール)」という基本を整理しておけば、どんな問題が出ても迷わずに正解できます!

最後に:現場で生まれる「倫理的ジレンマ」にどう向き合うか

社会福祉の現場では、今回ご紹介したKさんの事例のように、「本人の希望(主観的必要)」と「安全や健康のための制限(客観的必要)」がぶつかり、どちらを優先すべきか本当に悩む場面がたくさんあります。

「本人の思いを叶えてあげたい、でもプロとして守らなければならない義務もある……」

こうした、正解が一つではない「倫理的ジレンマ」に遭遇したとき、私たち社会福祉士はどうアセスメントし、どう行動すべきなのでしょうか?

以下の記事では、私がこれまでの現場で実際に直面してきた「倫理的ジレンマ」の具体例と、専門職としての乗り越え方について詳しくまとめています。実習の事前学習や、国試の事例問題の対策にも必ず役立つ内容ですので、ぜひ続けて読んでみてください!

ふくぴーから読者のみなさんへ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

この具体例は、私個人の現場経験をもとに作成いたしました。この記事が、みなさんの学びや日々の支援のヒントになれば幸いです。

もし記事を読んで「ここが分かりやすかった!」「うちの現場ではこんな工夫をしているよ」といったご意見や、万が一誤字などのお気づきの点がございましたら、お気軽にお問い合わせまでご連絡くださいね。

最後に

支援の現場で、このように「主観的必要」と「客観的必要」の両立が

難しい場合もあると思います。

どちらの主張も取り入れたいけど、

片方の意見しか取り入れることができないというジレンマに遭遇すると本当に悩みます。

こちらの記事では

福祉の現場で遭遇してきた倫理的ジレンマについてまとめてみました!

社会福祉士の私が経験した倫理的ジレンマについて解説をしました
最後に

最後までお読みいただきありがとうございました!!

この具体例は、私個人の経験をもとに作成致しました。

この記事を読み、誤字や間違った解釈等何かお気づきの点がございましたらお問い合わせまでご連絡ください。

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