福祉施設における社会的促進・社会的手抜きの具体例

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福祉施設における社会的促進と社会的手抜きの具体例について解説しました1 社福・介護職あるある
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この記事で解説していること

私が高齢者施設や障害者施設で経験してきた

社会的促進」と「社会的手抜き」の具体例について

解説しました!

だいすけ
だいすけ

この記事の著者について

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 現在:障がい者施設の生活支援員として勤務
 保有資格:社会福祉士、3級FP技能士

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社会的促進とはどんな現象か?

まずは、

「社会的促進」の意味を確認してみましょう。

一人で作業するよりも、他の人と一緒に作業しているとき、あるいは単に見物する人がいるとき、また単に他の人が存在するだけでも、作業効率が向上することがある。こうした現象は、すでに十分に学習し、習熟している作業で生じやすく、社会的促進と呼ばれる。

社会福祉士養成講座編集委員会「心理学理論と心理的支援 第三版」中央法規出版株式会社

社会的促進の具体例

続いて、

私が経験してきた「社会的促進の具体例」です。

  • レクリエーションの準備に関するもの
  • 施設の掃除に関するもの

具体例1

レクリエーションの準備を数人の職員で行う

社会的促進により普段以上に工夫や努力をする!

高齢者施設や障害者施設でもレクリエーションのを経験してきました

どちらの施設においても、

利用者さんが楽しめるような内容を考え、準備を行なってきました

レクリエーションの準備は、一人でできるものもあれば、

複数人で協力する必要があるケースもありました

例えば、夏祭りやクリスマス会など季節感のある行事です

どちらの施設においても、ビッグイベントと位置付けられており、数種間前から準備に取り掛かります

会場の装飾や小道具の作成などは、時間がかかるため協力が不可欠です

このようなとき、

他のスタッフが頑張っているなら自分も頑張ろう!!

という心理が働いていたなと感じています。

具体例2

施設の掃除を職員同時に行う

社会的促進により普段以上に掃除を丁寧に行う!

「他のスタッフも見ているかもしれない」という意識が働くと、

入念に掃除を行うことが自然となっていくと感じていました

特に利用者さんが過ごす共用スペースやご家族様などがいらっしゃる来客対応エリアは、

人目につく可能性が高い場所です。

そのため、仮に誰かが掃除がテキトーに行っていれば、

それはすぐに、分かってしまいますよね

お互いを監視するというわけではありませんが、

「他人の目がある」という環境になると、自然と全員の意識が高まり、

結果的に清潔感のある環境が維持されると実感していました

社会的手抜きとはどんな現象か?

こちらもまずは、

「社会的手抜き」の意味を確認してみましょう

習熟していたり、あるいは単純な作業であったりしても、綱引きのように集団で課題に取り組み、それぞれの人がどのくらい努力したかが目立たない状況だど、「自分1人ぐらい手を抜いても大丈夫だろう」「真面目にやる人ばかりではない」と感じて、本気で取り組まない社会的手抜きが生じやすい

社会福祉士養成講座編集委員会「心理学理論と心理的支援 第三版」中央法規出版株式会社 

社会的手抜きの具体例

私が福祉施設で経験してきた社会的手抜きの具体例です

私自身も施設の職員として、十分に気をつける必要があり、

自戒の意味を込めて言語化し、記事にまとめてみました!

  • 備品や消耗品の補充に関するもの
  • 施設の掃除に関するもお

批判や中傷の意図はありません!

具体例1

オムツやパット等の備品や消耗品の補充をやらない

利用者さんの支援に必要な備品や消耗品は多数あります

例えば、高齢者施設では

  • オムツ
  • パッド

が必須です

これらのものは、必要な時にすぐ使える場所に置いておき、

倉庫のようなスペースに、予備をストックしておくことが普通であると思います

すぐ使える場所の在庫がなくなれば、そこに補充をする必要がありますよね

他の人が補充をやってくれるだろう

と各自が考えてしまうと、どうなるでしょう

オムツ交換等で使いたいときに、

すぐ使えないため不便な状況になってしまいますよね

具体例2

施設の掃除をやらない・テキトーに掃除をする

掃除は、社会的促進だけでなく、社会的手抜きも生じることがあると実感しています

施設の掃除は、職員が同時間に一斉に取り組めない場合も多くあります

同時間であっても、広い施設であれば掃除の範囲を分担し、

一人一人が離れて掃除をするということもあります

また、シフト制で働くことが多いため、

各自が取り組める時間に、一人で掃除をするということもよくあります

入所施設であれば、

日中利用者さんが過ごすデイルームの掃除を日中に行うのは難しい場合があります

そのため、利用者さんがいない夜間帯に一人で掃除を行うことも珍しくありません

このような状況であると…

他の人が綺麗に掃除をしてくれるだろう

一人だから、テキトーにやってもバレないでしょう

と考えてしまう人がいるのも納得してしまいます…。

社会的手抜きを防ぐ方法を考える

社会的手抜きが発生してしまうと、

職員の負担が偏ったり、他の職員への不満が高まったりと

職場環境に悪い影響が出かねないと思います

そこで、

社会的手抜きが生まれないための対策を考えてみます

  1. タスク(誰がやるか等)を明確にする
  2. チェック体制を構築する

「タスク(誰がやるか等)を明確にする」について

「なぜ消耗品の補充がなされないのか」

その原因を考えると、

以下のように

「曖昧」になっていることが大きな要因であると感じています

  • 誰がやるのか決まっていない
  • いつ補充するのか決まっていない、決められない

曖昧となっている事柄を明確にすると、

防げるのではないと思います

社会的手抜きの対策

「オムツやパット等の備品や消耗品の補充をやらない」の場合
・誰がやるのかを決める
・いつやるのかを決める

「チェック体制を構築する」について

「掃除をやらない・テキトーに済ませる」

このように考えてしまう背景には

誰かがやってくれるでしょ!俺一人がテキトーにやってもバレない!

と思えてしまう体制に原因があると思います

なので、監視をするというわけではありませんが、

責任感を持って取り組んでもらうための工夫を行うのが有効であると感じています

具体的には以下のような取り組みです

社会的手抜きの対策

「施設の掃除をやらない・テキトーに掃除をする」の場合
・チェックリストを作成する
・職員同士で確認を行う

まとめ

最後までお読み頂きありがとうございます

今回の記事では、社会的促進の社会的手抜きの具体例について

解説しました

そして、社会的手抜きの対策についても解説させて頂きました

社会的促進の具体例

・レクリエーションの準備を数人の職員で行う
・施設の掃除を職員同時に行う

社会的手抜きの具体例

・オムツやパット等の備品や消耗品の補充をやらない
・施設の掃除をやらない・テキトーに掃除をする

社会的手抜きの対策

・タスク(誰がやるか等)を明確にする
・チェック体制を構築する

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