【解説】福祉用具専門相談員の仕事内容とは?

社福・介護職あるある
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この記事では私が経験した福祉用具専門相談員の仕事内容について解説しています。

福祉用具専門相談員の仕事内容を知りたい!

という方にとって参考になれば幸いです。

以下の仕事内容について解説をしました。
・福祉用具の点検
・特定福祉用具の販売
・ケアマネジャーさんへの営業
・書類作成
・実績配布

だいすけ
だいすけ

この記事の著者について

詳しいプロフィールはこちら>>>

 現在:障がい者施設の生活支援員として勤務

 職歴:福祉用具専門相談員→ショートステイの介護職→生活支援員
 保有資格 社会福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、3級FP技能士

 似顔絵を描いてくれた「福祉系イラスレーター”ぴーさん”のページはこちら>>」

【研修の学びを深めるために読んできた書籍】

\人権、面接技術、法律、etc…/

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福祉用具専門相談員の仕事内容 

福祉用具の点検

福祉用具専門相談員の重要な仕事内容。それは、福祉用具の点検です。

基本的には福祉用具は、在宅の利用者さんが使うサービスとなります。

そのため、利用者さんのご自宅にお邪魔して、使用している福祉用具の点検を行っていくことになります。

自宅以外で点検を行うこともありました

基本的には、福祉用具の点検は自宅に伺って行っていました。自宅以外では、デイサービス、サービス付高齢者住宅、老人保健施設などなど。

慣れるまで本当に大変でした

福祉用具の点検とは?

次に、具体的な福祉用具の点検内容です。

以下に私の経験したことを箇条書きしていきます。

車いすの点検で確認するところ

 ・空気がしっかり入っているか。

 ・パンクはないか。

 ・タイヤはスムーズに回転するか。

 ・ねじで緩んでいるところはないか。

ベッドの点検で確認するところ

 ・正常に作動するか。

 ・ねじでゆるんでいるところはないか。

 ・異音はしないか。

マットレスの点検で確認するところ

 ・へたりはないか。

 ・汚れや臭いはないか。

手すりの点検で確認するところ

 ・ねじでゆるんでいるところはないか。

 ・汚れはないか。

訪問先では緊張していた

利用者さんやその家族に使用していて困った点なども聞きながら点検を行っていきます。

なので、人見知りな私は、いつも緊張していました。

最初のころは大汗かきながら取り組んでおりました。

説明をするためには、しっかりと勉強していないとできないですよね。

カタログや書籍、インターネットの情報を頭に少しいれて訪問していました。

取扱説明書は必携だった

このほかにもいろいろと点検する用具や箇所はあるのですが、ざっと書くとこんな感じです。

車いすやベッドは大体は、同じ構造になっているのですが、メーカーにより違うところもあります。

全てを頭に入れることは私はできなかったので、取扱説明書は必ず手元に用意していました。

参考にしていた書籍

この書籍はこう活用しました

初心者の私にとって、とても分かりやすい書籍でした。福祉用具それぞれの特徴だけでなく、使用する際の留意点が簡潔に書いてあり、お客様に説明する際に参考になります。また、ノート一冊分ぐらいの薄さなので、仕事バッグにいつも入れていました。

一人当たり100人の利用者さんを担当

私の働いていた会社では、福祉用具専門相談員一人あたり平均100人程度の利用者さんがいました。

当時は半年に一回は点検をする必要があったので、点検を計画的に行っていく必要がありました。

いつ訪問をするかのアポどりも自分で行い、利用者さんの都合と自分の予定を調整する必要があるので、予定がうまく組めず、苦労したこともありました。

いい経験となった!

しかし、このアポどりの経験のおかげで、私は電話対応に慣れることができました。

社会人一年目の私にとっては、福祉用具専門相談員を経験したことで社会人として必要なスキルの1つを学べたので良い経験でした。

私が福祉用具専門相談員で身に着けた社会人スキル

・電話のかけ方
・電話の取り方
・名刺交換のやり方

福祉用具専門相談員の仕事内容 特定福祉用具の販売

次は、特定福祉用具販売という仕事です。

まず、特定福祉福祉用具とは何なのか解説します。なじみのない言葉ですよね。

特定福祉用具とは何か?

特定福祉用具とは、貸与になじまない福祉用具のことです。例えば、ポータブルトイレや入浴用のいすのことです。

どんなサービスがあるの? – 特定福祉用具販売 | 公表されている介護サービスについて | 介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」 (mhlw.go.jp)

ポータブルトイレの販売について

ポータブルトイレは、利用者さんが自宅で生活するにあたり、自宅のトイレまで行くのが難しい場合や夜間トイレまで行くのが不安な利用者さんが購入されていました。

寝室が二階でトイレが一階にあるなんて構造のご自宅って結構ありますよね。

ポータブルトイレの種類

ポータブルトイレも種類が結構あります。

高価な木製のしっかりしたタイプのものから、安価でプラスチック製のものからたくさんあります。

利用者さんの状態やご自宅の構造、ご家族の希望等々総合的に勘案して、選定していました。 

特定福祉販売販売の流れ

販売の流れ

ケアマネジャーさん等からの依頼を受ける→希望のものをご家族等からお聞きする→選定→納品

私が働いていた会社では、商品の在庫は無かったため商品を選定してから、業者さんに会社まで持ってきてもらう必要があっため、早くても選定してから2.3日後の納品という形でした。

使用方法の説明

納品する際には、利用者さんやご家族に商品の使用方法や管理方法をご説明して、商品を組み立てて設置していました。

そして、販売なのでお金をお預かりして帰社という流れで仕事をしていました。

売り上げを意識していた

私の働いた会社は、株式会社でした。なので、特定福祉用具の売り上げた数などの売り上げた数字が非常に重視されていました。

営業職のようだった

特に福祉用具専門相談員の仕事は、ほかの介護保険のサービスとは違い、外回り等の仕事が多く営業職的な側面が強い仕事であると私は思っています。

居宅介護支援事業所や介護保険施設にあいさつがてら営業に行っていました。

結果が数字に出る

仕事の結果は数字で表されていました。なので、嫌でも数字を意識することになります。

同僚の福祉用具専門相談員が今月はどれだけ特定福祉用具を販売したのかも数字で分かります。

数を競っていた意識はありませんが、販売した分会社の売り上げに貢献することになります。販売件数が少ないとどこか引け目を私は感じておりました。

販売のノルマはあったのか?

私の会社ではノルマはありませんでした。また、多く販売したからといって給料が増えることはなく、反対に売上がゼロでも給料が減る事もありませんでした。

福祉用具専門相談員の仕事内容 ケアマネジャーさんへの営業

基本的には福祉用具専門相談員が行うレンタルの仕事は、ケアマネジャーさんがつくるケアプランに基づいて行います。なので、ケアマネジャーさんとは、電話やFAXでのやり取りが多くなります。

私が働いていた職場では、ケアマネジャーさんも同じフロアで働いていました。

私が担当する利用者さんのケアマネジャーさんも多くいたため、会話をする機会が多かったです。

ケアマネジャーさんとの会話

 ケアマネさんとどんなやり取りをしていたのかといいますと…

ケアマネジャーさん
ケアマネジャーさん

新規の利用者さんがいるんだけど福祉用具をレンタルしようと思ってるだけど…

ケアマネジャーさん
ケアマネジャーさん

今度、担当者会議があるんだけど、予定はどう?

ケアマネジャーさん
ケアマネジャーさん

オムツを買いたい利用者さんがいるんだけど、良いのある?

等々これらはほんの一例なのですが、ケアマネさんとのお話する機会がよくありました。

社外のケアマネジャーさんへの営業

私の会社では、居宅介護支援も行っていたため社内のケアマネジャーさんから仕事をもらうことが多かったですが、社外のケアマネジャーさんからお仕事を頂くこともありました。

社内のケアマネジャーさんからお仕事を頂くには、これまで先輩が関係性を築いてくださっておかげでもあります。

長年お付き合いのあるケアマネジャーさんも多く、新たに自分が担当となるときはとても緊張しました。

ケアマネジャーさんへの営業の方法

ケアマネジャーさんから仕事を頂くには、まずは自分のことを知ってもらう必要がありますよね。

そんなわけで、商品のカタログやチラシを片手に、名刺配りをして営業をすることもありました。

周辺自治体のケアマネジャーさんがいる会社や社会福祉法人に出向き、あいさつに行っていました。人見知りな私にとっては、神経が磨り減るあまり好きではない仕事でした…。

福祉用具専門相談員の経験が私に与えた影響

私にとって福祉用具専門相談員の経験は、間違いなくいい経験になりました。社会福祉士の方と出会う機会となっていたんです。社会福祉士が基礎資格のケアマネジャーさんも多く、自分の憧れの存在の方と多く出会えました。

仕事内容 書類作成

どんな書類を作っていたかといいますと…私が勤務していた時(約五年前2017年)ころです。

業務に必要な書類は、会社や年によって違いがあると思います。私が当時作っていた書類を記憶を頼りに書いてみたいと思います。

作らないといけない書類が多かっため、現場の仕事が終わっても会社に戻り、書類を作っていた記憶があります。事務作業も多かったため、残業をたくさんしていました。

こんな書類つくってました

 具体的には…


・利用者さんのアセスメント表の作成…会社の書式に合わせ利用者さんのADL状態等を記入する

・サービス計画書を作成…なぜその福祉用具が必要なのかという書類を作成

・点検時に必要な書類を作成…点検の時に使用するチェックリストのようなもの

この他にも書類はあったですが、私の記憶だとこれぐらいしか思いだせませんでした…笑。

苦労したアセスメント表

書類作成には、とても苦労した記憶があります。まず、アセスメント表です。

介護に関して、ほぼ無知であり、たった数時間の研修しか受けていない私には、表を埋めるだけでも時間がかかりました。

サービス計画書

 サービス計画書も同様でした。これでいいかな…とものすごーく悩みながら、テキストを参考にしながら計画書に文書を打ち込んでいたので、時間がかかっていました。

最初は全然仕事できませんでした

ですが…、考えてみれば社会人一年目であり、福祉用具専門相談員一年目であれば最初のころは時間がかかってしまっても、当たり前のことでした。

分からなくて当然ですし、慣れてくれば次第に時間もかからなくなってくるものですよね。

福祉の世界に入り約7年。今は転職をして、障害者施設の生活支援員として働いているのですが、当時の経験が活きているなと感じることがあります。無駄な経験というのは無いですね。

福祉用具専門相談員の仕事内容 実績配布

実績とは?

実績とは、利用者さんがその月にどのくらい使ったのかを示す福祉用具の利用料金のようなものです。

そして、福祉用具ごとにその負担料金が会社ごとに決まっています。

利用料金は会社によって違う部分もありますので、利用の際は、注意が必要です。

私の働いていた会社は、高くもなく安くもなく平均ぐらいでした。

福祉用具の価格は?

以下は厚生労働省のホームページです。価格の上限が公表されています。

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000212398.html

福祉用具をその月にどれくらい使ったのかを、月末になると集計し、その利用者さんのケアマネさんに持参したり、FAXを送ったりしていました。

実績の集計作業は大変だった!

集計作業は本当に大変でした。事務の方がやってくれたときもあるのですが、自分でやるときは慣れていないこともあり、時間がかかっていました。


途中で入院された場合や解約があった場合は、利用料金が変わってきますので、最後は印刷された紙を一枚一枚確認していました。

いざ!実績配布へ

全ての確認を終え、印刷して、ホチキス止めをして、いざ配布にいきます。

実績配布は、ケアマネさんに直接会える貴重な機会でもあったので、重要でした。

ただ、ケアマネさんも忙しいことが多く、会えない場合もしばしばでした。

地理に詳しくなった

自分の担当する地域の居宅介護事業所を全て回るのは、一日がかりでした。

カーナビのない車でしたので、ケータイのナビを頼りに、ぐるぐる回っていました。

おかけで、自分が担当させてもらった地域の地理に詳しくなれました。

だいすけ
だいすけ

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 現在:障がい者施設の生活支援員として勤務

 職歴:福祉用具専門相談員→ショートステイの介護職→生活支援員
 保有資格 社会福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、3級FP技能士

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