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「社会福祉士の私が現場で実践している意思決定支援」について

意思決定支援ってどんなことをするの?
と気になる方にとって参考になれば嬉しいです!
意思決定支援の実践現場について
・知的障害者入所施設(サービス名 施設入所支援)
- 事例1 ふりかけを選ぶ
- 事例2 ドレッシングを選ぶ
- 事例3 飲み物を選ぶ
- 事例4 食べ物を選ぶ
- 事例5 洋服を選ぶ
- 事例6 入浴の現場にて
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【この記事の著者(専門家)について】
・保有資格:国家資格 社会福祉士 / 相談支援専門員 / 2級FP技能士(1級取得へ挑戦中)
・専門分野と経歴(実務経験9年以上):
・現在:障害者支援施設の生活支援員(2020年〜現在)
・前職:高齢者福祉施設(ショートステイ3年 / 福祉用具専門相談員1年)
・運営者からのメッセージ:福祉の現場経験とファイナンシャルプランナー(FP)の知見を活かし、福祉職の働き方やキャリアアップに役立つ正確な情報を発信しています。
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意思決定支援とは何か?
「意思決定支援」とは具体的にどんなことを言うのでしょうか?
「意思決定支援」という言葉になじみがない方もいらっしゃると思います。
そこで、厚生労働省が公表している各種ガイドラインなどから
その定義を確認してみたいと思います!
「意思決定支援」には5つのガイドラインがある
ガイドラインを調べるにあたり、
以下の厚生労働省のホームページを参考にしました。
上記のホームページによると現在(2023年5月時点)
以下の5つのガイドラインがあります。
| ガイドライン名 | 対象となる人(ジャンル) |
| 障害福祉サービス等に係る意思決定支援 | 障害を持つ方・施設入所者など |
| 認知症の人の日常生活・社会生活における〜 | 認知症高齢者・介護現場など |
| 人生の最終段階における医療・ケアの〜 | 終末期医療・看取りの現場など |
| 身寄りがない人の入院及び医療に係る〜 | 家族がいない・頼れない当事者など |
| 意思決定支援を踏まえた後見事務の〜 | 成年後見人・社会福祉士などの専門職 |
障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン
意思決定支援とは、自ら意思を決定することに困難を抱える障害者が、日常生活や社会生活に関して自らの意思が反映された生活を送ることができるように、可能な限り本人が自ら意思決定できるよう支援し、本人の意思の確認や意思及び選好を推定し、支援を尽くしても本人の意思及び選好の推定が困難な場合には、最後の手段として本人の最善の利益を検討するために事業者の職員が行う支援の行為及び仕組みをいう。
障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000152284.pdf

ガイドラインの定義、言葉が難しすぎてちょっと頭に入ってこないです…(泣)
現場レベルで言うと、結局どういうことなんですか?

たしかに漢字ばかりで難しいですよね(笑)。
ざっくり現場目線で言うと、『本人が自分で選べるように、職員はあらゆる工夫をしてね。どうしても難しいときは、本人にとって一番ハッピーな方法をみんなで考えようね』ということです!
だからこそ、私の職場で行っている次の『7原則』や、具体的な実践エピソードが参考になりますよ!
意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン
意思決定支援とは、特定の行為に関し本人の判断能力に課題のある局面において、本人に必要な情報を提供し、本人の意思や考えを引き出すなど、後見人等を含めた本人に関わる支援者らによって行われる、本人が自らの価値観や選好に基づく意思決定をするための活動をいう。
意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン https://www.mhlw.go.jp/content/000750502.pdf
意思決定支援の7原則
日本社会福祉士会が、
意思決定支援に関して以下の7原則をまとめています。
✅ 【第1原則】本人参加
✅ 【第2原則】チームによる支援
✅ 【第3原則】本人主体
✅ 【第4原則】話し合いの保証
✅ 【第5原則】実効と見直し
✅ 【第6原則】プロセス重視
✅ 【第7原則】判断根拠の明確化
「意思決定支援の7原則」
この7原則は、
「意思決定支援のためのツール」を活用する際の原則となっています。
・「ソーシャルサポート・ネットワーク分析マップ」
・「意思決定支援プロセス見える化シート」 の二つのことを指します。
日常生活で実践している意思決定支援を解説
私が普段の業務の中で実践している意思決定支援について
解説させて頂きます!
意思決定支援の意義とは?
日常生活で「意思決定支援を行っていく意義」について
ガイドラインでは、以下のように説明されています。
日常生活における場面で意思決定支援を継続的に行うことにより、意思が尊重された生活体験を積み重ねることになり、本人が自らの意思を他者に伝えようとする意欲を育てることにつながる。
「障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン」より
日常生活における支援場面の中で、継続的に意思決定支援を行うことが重要である。
日常生活における場面とはどんな場面か?

上記のガイドラインでは、以下のような場面が例示されています。
- 食事
- 衣類の洗濯
- 外出
- 排せつ
- 静養
- 入浴
- 複数用意された余暇活動プログラムへの参加を選ぶ

入所施設の暮らしは、意思決定支援の連続で成り立っていると言えます
食事や排せつ、入浴などは、日常生活そのものであり、
入所施設は上記のような場面の連続です。
利用者さんを支える職員全てが意識しておく必要があると感じています。
職員さんの中には、「意思決定支援」について詳しくご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
詳しく知らない方に対して、権利擁護の実践者として社会福祉士は、しっかりと説明できるよう
学んでおくことが大切であると強く感じています。
意思決定支援について学べる書籍があります
ふりかけを選ぶ

施設での食事の場面にて、「三種類のふりかけ」の中から好みの味を選んでもらっています。
・「のりたま味」
・「たらこ味」
・「梅じそ味」
があります。
自分の好きな味のふりかけを言葉で表現できる利用者さんがいる一方で、
言葉では伝えることが難しい利用者さんもいらっしゃいます。
そのような場合は、三種類のふりかけをご本人の目の前に持っていき、
利用者さんが直接ふりかけを選べるように支援をしています。
こんなやりとりをしています!(イメージ)

ドレッシングを選ぶ
食事の場面にて、二種類のドレッシングから好みの味を
利用者さんに選んでもらっています。
・「中華味」
・「青じそ味」
があります。
サラダにどのドレッシングをかけたいのか、
利用者さんに聞いています。
職員が聞かなくても、利用者さんの方から
「中華味がいい!」と希望の味を教えてくれる時もあります。
「自分の価値観」を押し付けていないか?
中には「何もかけなくてもいい」
という利用者さんもいらっしゃいます。
ですので、利用者さんは
・ドレッシングをかけたいのか
・ドレッシングをかけたくないのか
この点の意思確認をすることも意識しています。
サラダにはドレッシングをかけるもの
という「自分の価値観」を利用者さんに
押し付けることがないよう意識しています。
社会福祉士の行動規範より
3. 受容
「社会福祉士の行動規範」より
3−2 社会福祉士は、自身の価値観や社会規範によってクライアントを非難・審判することがあってはならない。
「社会福祉士の倫理綱領・行動規範」について
こちらの記事で解説をさせて頂きました!!

飲み物を選ぶ
食事の場面にて、飲みたいものを選んでもらっています。
また、自動販売機でも好きな飲み物を選んでもらっています。
食事(朝食・昼食・夕食)の最中や食後に
- 麦茶
- コーヒー
- 牛乳
のうちどれが飲みたいのか利用者さんに尋ねています。
コーヒーは利用者さんの好みに合わせて

コーヒーについてはさらに、
- 砂糖を入れるか入れないか
- 牛乳を入れるか入れないか
も合わせて確認しています。
利用者さんそれぞれ好みがあります。
自動販売機にて

施設の敷地内には、自動販売機があります。
自動販売機には、数種類の飲み物があります。
「このうちどれが飲みたいのか」利用者さんに尋ねています。
自動販売機は、飲みたいものを指差しすることができ、
利用者さんにとって視覚的にわかりやすいと思っています。
その点で、職員にとっても意思を汲み取りやすいと感じています。

利用者さんに人気の飲み物は「コーラ」です!
| 食事の場面 | 具体的なアプローチ(意思決定支援) |
| ふりかけを選ぶ | 言葉が難しい方には、 3種類の実物を目の前に提示して選んでもらう |
| ドレッシングを選ぶ | 「かける・かけない」も含めて確認。 「かけるのが当たり前」という職員の価値観を押し付けない |
| 飲み物(コーヒー) | 砂糖や牛乳の有無まで、 本人の細かい好みに合わせて確認する |

なるほど、食事の場面だけでもこんなに意思決定のチャンスがあるんですね!
でも…うちの施設には『言葉での表現が難しい利用者さん』も多いんです。そういう方の本当の気持ちって、どうやって見分ければいいんでしょうか?

そこ、一番悩むポイントですよね!
言葉が出ない方の場合は、『実物を見せたときの表情(目が輝く、眉をひそめる)』や『手を伸ばす仕草』といった、ちょっとした非言語のサインをキャッチするのがコツです。
まさに次のセクションで紹介する『おやつ(食べ物)選び』や『洋服選び』の事例でも、私が現場で実際にやっている『言葉に頼らない確認のコツ』を解説していきますね!
食べ物を選ぶ
買い物にて、自分が食べたいものを選んでもらっています。
週末などに利用者さんが買い物をする機会があります。
主におやつを購入しています。
その際に、「何を食べたいのか」を尋ねています。
例えば、「お菓子が食べたい!」というときは、さらに
- どんなお菓子がいいのか
- どのメーカーのお菓子がいいのか
- どのくらいの量がいいのか
などを確認しています。
洋服を選ぶ

朝に着る洋服を選ぶ
朝になると基本的には、利用者さんはパジャマなどから
日中着に着替えています。
その着替えの際、
どの洋服を着るかを選んでもらっています。
この時、職員がアドバイスをする時もあります。
例えば、こんな場面です。
- 事例A: 真夏なのに「これがいい!」と厚手の洋服を選んでいる
- 事例B: 真冬なのに「半袖を着る!」と言い張っている
上記のように、本人の選択が体調に悪影響を与えてしまうリスクがある場合は、季節に合った選択肢(「これとこれならどっちが良い?」など)を職員が再提示するアプローチが必要です。
など季節に合っておらず、そのままだと体調に
悪影響を与えてしまうような服装である場合は、服装選びを手伝っています。
入浴の場面にて

利用者さんが入浴するとき、
・リンスをつけるか
・リンスをつけないか
を利用者さんに尋ねています。
入浴時、シャンプーが終わった利用者さんに聞いています。
シャンプーが終わった瞬間に
「リンス!!」と希望がある利用者さんも
いらっしゃいます。
私自身は、リンスをする習慣がないので、
自分の価値観で利用者さんへの支援を行うことが無いように意識しています。
「意思決定支援」について学び深めたい方に
意思決定支援って、現場で具体的にどう進めればいいか悩む瞬間が本当に多いですよね。
もし、現場ですぐに使える具体的な方法やツール(「見える化シート」や「分析マップ」など)を実践レベルで手に入れたいなら、
日本社会福祉士会が出しているこの『意思決定支援実践ハンドブック』の1冊だけを持っておけば間違いありません!!
私自身もデスクに常備していて、日々の支援やアセスメントに迷ったときは、いつもこの本を開いて確かなヒントをもらっています。自信を持っておすすめできるバイブルです!
最後までお読みいただきありがとうございました!





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