【6つの事例】社会福祉士が行う意思決定支援

意志決定支援 社会福祉士会
スポンサーリンク

この記事では、

社会福祉士の私が現場で実践している意思決定支援」について

解説させて頂きました。

・実践現場…生活支援員として働いています!

意思決定支援ってどんなことをするの?

と気になる方にとって参考になれば嬉しいです。

だいすけ
だいすけ

この記事の著者について

詳しいプロフィールはこちら>>>

 現在:障がい者施設の生活支援員として勤務

 職歴:福祉用具専門相談員→ショートステイの介護職→生活支援員
 保有資格:社会福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、3級FP技能士

 福祉業界のお金を調査しているブログはこちら>>>

 福祉系イラスレーター”ぴーさん”のページはこちら>>>

【研修の学びを深めるために読んできた書籍一覧】

\人権、面接技術、法律、etc…/
\ 書籍の一例です /
スポンサーリンク
スポンサーリンク

意思決定支援とは

まず、「意思決定支援」とは

具体的にどんなことを言うのでしょうか?

この言葉になじみがない方もいらっしゃると思います。

そこで、各種ガイドラインなどから

その定義を確認してみたいと思います!

5つのガイドラインがある

ガイドラインを調べるにあたり、

以下の厚生労働省のホームページを参考にしました。


上記のホームページによると現在(2023年5月時点)

以下の5つのガイドラインがあります。

  • 障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドラ イン
  • 認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援 ガイドライン
  • 人生の最終段階における医療・ケアの決 定プロセスに関するガ イドライン
  • 身寄りがない人の入院及び医療に係る 意思決定が困難な人 への支援に関するガイ ドライン
  • 意思決定支援を踏まえた後見事務のガ イドライン

障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン

意思決定支援とは、自ら意思を決定することに困難を抱える障害者が、日常生活や社会生活に関して自らの意思が反映された生活を送ることができるように、可能な限り本人が自ら意思決定できるよう支援し、本人の意思の確認や意思及び選好を推定し、支援を尽くしても本人の意思及び選好の推定が困難な場合には、最後の手段として本人の最善の利益を検討するために事業者の職員が行う支援の行為及び仕組みをいう。

障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000152284.pdf

生活支援員として働く私には、このガイドラインは非常に参考になります。

意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン

意思決定支援とは、特定の行為に関し本人の判断能力に課題のある局面におい て、本人に必要な情報を提供し、本人の意思や考えを引き出すなど、後見人等を 含めた本人に関わる支援者らによって行われる、本人が自らの価値観や選好に基 づく意思決定をするための活動をいう。

意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン https://www.mhlw.go.jp/content/000750502.pdf

意思決定支援の7原則

日本社会福祉士会が、意思決定支援に関して

以下の7原則をまとめています。

【第1原則】本人参加
【第2原則】チームによる支援
【第3原則】本人主体
【第4原則】話し合いの保証
【第5原則】実効と見直し
【第6原則】プロセス重視
【第7原則】判断根拠の明確化

「意思決定支援の7原則」

この7原則は、

「意思決定支援のためのツール」を活用する際の

原則となっています。

意思決定支援のためのツールとは何か

・「ソーシャルサポート・ネットワーク分析マップ」
・「意思決定支援プロセス見える化シート」

の二つのことを指します。

日常生活での意思決定支援

私が普段の業務の中で実践している意思決定支援について

解説させて頂きます!

意思決定支援の意義

日常生活で「意思決定支援を行っていく意義」について

ガイドラインでは、以下のように説明されています。

日常生活における場面で意思決定支援を継続的に行うことにより、意思が尊重された生活体験を積み重ねることになり、本人が自らの意思を他者に伝えようとする意欲を育てることにつながる。
日常生活における支援場面の中で、継続的に意思決定支援を行うことが重要である。

「障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン」より

日常生活における場面とは?

社会福祉士が行う意思決定支援について解説をさせて頂きました!
クリックで拡大できます

上記のガイドラインでは、

以下のような場面が例示されいます。

  • 食事
  • 衣類の洗濯
  • 外出
  • 排せつ
  • 静養
  • 入浴
  • 複数用意された余暇活動プログラムへの参加を選ぶ

この様な場面は、日常生活の一部であり、この繰り返しによって

日常生活が成り立っていますよね。

入所施設であれば、利用者さんの生活24時間、

多くの場面で支援をすることになります。

ですので、

なおさら意思決定支援が重要であり、

施設での生活は意思決定支援の連続であると思います。

入所施設での支援は、意思決定支援の場面が多くあります。

ふりかけを選ぶ

意思決定支援 その1

施設での食事の場面にて、「三種類のふりかけ」の中から好みの味を選んでもらっています。

・「のりたま味」
・「たらこ味」
・「梅じそ味」

があります。

自分の好きな味のふりかけを言葉で表現できる利用者さんがいる一方で、

言葉では伝えることが難しい利用者さんもいらっしゃいます。

そのような場合は、三種類のふりかけをご本人の目の前に持っていき、

利用者さんが直接ふりかけを選べるように支援をしています。

ドレッシングを選ぶ

意思決定支援 その2

食事の場面にて、二種類のドレッシングから好みの味を

利用者さんに選んでもらっています。

・「中華味」
・「青じそ味」

があります。

サラダにどのドレッシングをかけたいのか。

利用者さんに聞いています。

職員が聞かなくても、利用者さんの方から

「中華味がいい!」と希望の味を教えてくれる時もあります。

自分の価値観について

中には「何もかけなくてもいい」

という利用者さんもいらっしゃいます。

ですので、利用者さんは

・ドレッシングをかけたいのか。
・ドレッシングをかけたくないのか。

この点の意思確認をすることも意識しています。

サラダにはドレッシングをかけるもの

という「自分の価値観」を利用者さんに

押し付けることがないよう

意識しています。

社会福祉士の行動規範より

3. 受容
3−2 社会福祉士は、自身の価値観や社会規範によってクライアントを非難・審判することがあってはならない。

「社会福祉士の行動規範」より

「社会福祉士の倫理綱領・行動規範」について

こちらの記事で解説をさせて頂きました!!

社会福祉士の行動規範について解説しました
クリックで記事に飛びます

飲み物を選ぶ

意思決定支援 その3

食事の場面にて、飲みたいものを選んでもらっています。

また、自動販売機でも好きな飲み物を選んでもらっています。

食事(朝食・昼食・夕食)の最中や食後に

  • 麦茶
  • コーヒー
  • 牛乳

のうちどれが飲みたいのか利用者さんに尋ねています。

コーヒーは好みに合わせて

コーヒーについてはさらに、

  • 砂糖を入れるか入れないか
  • 牛乳を入れるか入れないか

も合わせて確認しています。

利用者さんそれぞれ好みがあります。

自動販売機にて

施設の敷地内には、自動販売機があります。

自動販売機には、数種類の飲み物があります。

「このうちどれが飲みたいのか」利用者さんに尋ねています。

自動販売機は、飲みたいものを指差しすることができ、

利用者さんにとって視覚的にわかりやすいのではと思っています。

その点で、職員にとっても意思を汲み取りやすいと感じています。

利用者さんに人気の飲み物は「コーラ」です!

食べ物を選ぶ

意思決定支援 その4

買い物にて、自分が食べたいものを選んでもらっています。

週末などに利用者さんが買い物をする機会があります。

主におやつを購入しています。

その際に、「何を食べたいのか」を尋ねています。

例えば、「お菓子が食べたい!」というときは、さらに

  • どんなお菓子がいいのか
  • どのメーカーのお菓子がいいのか
  • どのくらいの量がいいのか

などを確認しています。

洋服を選ぶ

朝に着る洋服を選ぶ

朝になると基本的には、利用者さんはパジャマなどから

日中着に着替えています。

その着替えの際、

どの洋服を着るかを選んでもらっています。

この時、職員がアドバイスをする時もあります。

例えば、こんな場面です。

✅真夏なのに厚手の洋服を着ている
✅真冬なのに半袖の洋服を着ている

など季節に合っておらず、そのままだと体調に

悪影響を与えてしまうような服装である場合は、

服装選びを手伝っています。

入浴の場面にて

意思決定支援 その6

利用者さんが入浴するとき、

・リンスをつけるか
・リンスをつけないか

を利用者さんに尋ねています。

入浴時、シャンプーが終わった利用者さんに聞いています。

シャンプーが終わった瞬間に

「リンス!!」と希望がある利用者さんも

いらっしゃいます。

私自身は、リンスをする習慣がないので、

自分の価値観で利用者さんへの支援を行うことが

無いように意識しています。

意思決定支援を学べる書籍について

意思決定支援について

学べる書籍は多数あります!

✅意思決定支援について詳しく学びたい!
✅意思決定支援の具体的な方法やツールについて知りたい!

という方は

ぜひお気に入りの書籍を探してみてください!

※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

だいすけ
だいすけ

この記事の著者について

詳しいプロフィールはこちら>>>

 現在:障がい者施設の生活支援員として勤務

 職歴:福祉用具専門相談員→ショートステイの介護職→生活支援員
 保有資格:社会福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、3級FP技能士

 福祉業界のお金を調査しているブログはこちら>>>

 福祉系イラスレーター”ぴーさん”のページはこちら>>>

【研修の学びを深めるために読んできた書籍一覧】

\人権、面接技術、法律、etc…/
\ 書籍の一例です /
スポンサーリンク
スポンサーリンク
社会福祉士会
daisanをフォローする
社会福祉士が成年後見人を目指すブログ
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました