【解説】側面的支援機能とは?

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ソーシャルワーカーの機能の一つである側面的支援機能について解説しました! 基礎研修で学んでいること
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社会福祉士の養成講座や、社会福祉士会の「基礎研修」を受けていると、必ずと言っていいほど登場する「側面的支援機能」という言葉。

「テキストに書いてある定義が難しくて、イマイチ実務のイメージが湧かない…」 「ジャーメインやピンカス&ミナハンの分類とどう関係しているの?」

と、モヤモヤしていませんか?

側面的支援機能(イネーブラー)を一言でいうと、「クライエントが主役になって問題解決できるよう、ワーカーが黒子(伴走者)に徹する機能」のことです。

この記事では、基礎研修や養成講座のテキストをもとに、側面的支援機能の意味を現場の具体例を交えて分かりやすく解説します。

試験対策のひっかけポイントである「言葉の罠」も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでスッキリ解決してくださいね!

この記事はこんな方におすすめです!

側面的機能」について知りたい!

この記事で分かること

ソーシャルワーカーの機能の一つである「側面的支援機能」について

参考文献をもとに解説をしています

ふくぴー
ふくぴー

【この記事の著者(専門家)について】

保有資格:国家資格 社会福祉士 / 相談支援専門員 / 2級FP技能士(1級取得へ挑戦中)

専門分野と経歴(実務経験9年以上):
 ・現在:障害者支援施設の生活支援員(2020年〜現在)
 ・前職:高齢者福祉施設(ショートステイ3年 / 福祉用具専門相談員1年)

運営者からのメッセージ:福祉の現場経験とファイナンシャルプランナー(FP)の知見を活かし、福祉職の働き方やキャリアアップに役立つ正確な情報を発信しています。

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側面的支援機能とは?

ソーシャルワーカーが持つ機能は様々にあります

そして、ソーシャルワーカーの機能の分類は、

テキストや専門家によって違いがあります

今回は「側面的支援機能」について

社会福祉士会の基礎研修で使用してきたテキストや

社会福祉士養成講座で使用したテキストをもとにまとめてみました!

基礎研修テキストの解説

問題を抱えるクライエントが自らの「強み」(strength)を見出し、その問題解決に向けてのクライエント自身による主体的な取り組みを促進する「側面的支援者」(enabler)としての機能である

「基礎研修テキスト 上巻」公益財団法人日本社会福祉士会 編集・発行

テキストの難しい言葉を分かりやすく3つのポイントに整理すると、以下のようになります。

  • 主役はあくまでクライエント: ワーカーが代わりに解決するのではなく、本人が動くのを支える。
  • 「強み(ストレングス)」を活かす: できないことではなく、クライエントの得意なことや長所に注目する。
  • ワーカーは黒子(伴走者): 本人が自立して問題解決できるように「側面的」に手助けする。

ソーシャルワーカーは、

クライエントが自ら問題解決ができるように様々な手助けをする存在であるということですね

問題解決の主体はクライエントであり、

ソーシャルワーカーはその補助的な役割を担います

ソーシャルワーカーが手助けをする際は、

クライエントが持つ強みや得意なことを見つけ出し、

それを活かして支援にあたることが大切ですね


基礎研修ではこんな風に活用しています!

【具体例】現場における側面的支援機能とは?

定義だけでは少しイメージしにくいので、福祉の現場でよくある「ダメな支援」と「良い側面的支援」を比較してみましょう。

  • ❌ 側面的支援になっていない例(先回り支援)
    クライエントが役所の手続きを難しそうにしているのを見て、「大変そうだから、私が代わりに全部やっておきますね!」と、ワーカーがすべてを代行してしまう。
    (これではクライエントの「自分で解決する力」が育ちません)
  • ⭕️ 適切な側面的支援の例
    「書類の書き方で分からないところは一緒に確認しましょう。窓口にも一緒に行きますので、まずはご自身の言葉で伝えてみませんか?」と、本人の行動を後ろから支える。

ポイントは「伴走者」になること

側面的支援の目的は、ワーカーが代わりに問題を解決することではありません。クライエントが「自分にもできた!」という達成感や自信(エンパワメント)を得られるよう、あえて一歩引いて黒子に徹するのがこの機能の極意です。

ジャーメイン(Germain,C.)の分類

ソーシャルワーカーの6つの役割

1仲介者(mediater)
2代弁者(advocate)
3組織者(organaizer)
4イネーブラー(可能ならしめる人、enabler)
5促進者(facilitator)
6教師(teacher)

MINERVA社会福祉士養成テキストブック④「ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ」ミネルヴァ書房 発行

側面的支援機能とほぼ同じ意味を

表しているのは「4イネーブラー」となりますね

【おすすめの関連書籍】 社会福祉士を目指す方・現役ワーカーの必須バイブル

ここで引用したミネルヴァの『ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ』は、社会福祉士国家試験の専門科目対策としてはもちろん、実習レポートや職場の事例研究の作成時に手元に置いておくと、一番説得力のある文章が書けて重宝する大定番の教科書です。

「あの定義、何て書いてあったっけ……」と毎回ネットで探して時間をムダにしたくない方は、手元に1冊持っておいて絶対に損はありません!

💡 知っておきたい豆知識:「イネーブラー」の二面性

ソーシャルワークを勉強していると必ず出会う「イネーブラー(enabler)」という言葉ですが、実は使う文脈によって真逆の意味になるため、注意が必要です。

  1. ソーシャルワークの機能(今回のテーマ)
    クライエントの力を引き出し、問題解決を「可能にする人(良い意味)」。
  2. アルコール依存症などの医療・福祉分野
    本人の代わりに借金を返したり、お酒を隠れて買ってあげたりして、結果的に依存を長引かせてしまう「イネーブラー(支え手=悪い意味)」。

社会福祉士の試験や研修では、どちらの文脈で使われているかをしっかり整理しておくと、ひっかけ問題にも惑わされなくなりますよ!

ピンカスとミナハンの分類

ソーシャルワーカーの7つの機能について

1人々の問題解決や対処の能力を強化し、より効果的に活用できるよう援助する機能
2人々と資源システムを結びつける機能
3人々と社会的資源システムの間の相互作用を促進させ、両者間の関係を修正し、新しい関係を構築する機能
4資源システム内の人々の相互作用を促進し、関係を修正し構築する機能
5社会政策の発展と修正に後見する機能
6物質的資源を分配(給付)する機能
7社会統制をになう機能

MINERVA社会福祉士養成テキストブック④「ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ」ミネルヴァ書房 発行

まとめ:専門家たちの共通の視点

ジャーメインの分類にある「イネーブラー」、そしてピンカスとミナハンの7つの機能のうち「1. 人々の問題解決や対処の能力を強化し、より効果的に活用できるよう援助する機能」は、まさにこの「側面的支援機能」そのものを指しています。

つまり、どの時代の専門家も、そして社会福祉士会の研修テキストも、「ワーカーが代わりに解決するのではなく、本人自身が持つ力を高める(強みを活かす)ことが最重要である」という共通のメッセージを伝えているのです。

【一目でわかる】ジャーメインとピンカス&ミナハンの違い

今回ご紹介した2つの分類法を、分かりやすく表にまとめました。

専門家分類数特徴・側面的支援の扱い
ジャーメイン
(Germain, C.)
6つの役割ソーシャルワーカーの役割をシンプルに言語化。
「イネーブラー」として直接表現されている。
ピンカス&ミナハン
(Pincus & Minahan)
7つの機能人々と社会資源の関係性に注目。
「1. 人々の問題解決能力を強化する機能」が側面的支援にあたる。

どちらの分類もアプローチは違いますが、「クライエント自身の力を引き出す」という目的は共通しています。

最後に

最後に、この記事でお伝えした「側面的支援機能」の重要ポイントをおさらいしましょう!

  • 側面的支援機能とは、クライエントの主体的な取り組みを後ろから支える機能のこと
  • ジャーメインの分類では「4. イネーブラー(可能ならしめる人)」がこれに該当する
  • ピンカス&ミナハンでは「1. 問題解決や対処の能力を強化する機能」が深く関係している
  • アルコール依存症分野の「イネーブラー(悪い意味)」との言葉の違いに注意!

今回はソーシャルワーカーの機能の一つである

「側面的支援機能」について解説させて頂きました!

「社会福祉士会の基礎研修Ⅱ」では、

「側面的支援機能などのソーシャルワーカーの機能」

について学びました

下の記事では、私が研修で学んだことを解説させて頂きました!


最後までお読み頂きありがとうございました!

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