【障害者施設のヒヤリハット事例】支援場面別にまとめました!

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障害者施設に関するあれこれ
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初めまして!「だいすけ」です!

このブログにお越し頂きありがとうございます!

この記事で解説していること

・障害者施設でのヒヤリハットを支援場面別にまとめました!

だいすけ
だいすけ

この記事の著者について

詳しいプロフィールはこちら>>>

 現在:障がい者施設の生活支援員として勤務

 職歴:福祉用具専門相談員→ショートステイの介護職→生活支援員
 保有資格:社会福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、3級FP技能士

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 福祉系イラスレーター”ぴーさん”のページはこちら>>>

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障害者施設の支援場面別ヒヤリハット

この記事では障害者施設でのヒヤリハットを

支援場面別」にまとめました!

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・「場所別にヒヤリハットをまとめた記事はこちら>>>

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ヒヤリハットを記入している用紙について

私が勤務する施設では、専用の用紙はなく、「大きめの付箋」に記入しています

付箋に記入する内容は、

  • ヒヤリハットの内容
  • 発生日時

と支援の合間でもで、素早くさっと記入できるよう項目は少なくなっています

些細なことでも記入してもらい、ヒヤリハットを少しでも多く記録に残せるように

取り組んでいます

ヒヤリハットを書く手間を減らす重要性

利用者支援の現場は忙しい」このように感じている職員は多くいらっしゃると思います。

私もそのように感じています。少ない職員の数で、多くの利用者を見守り、支援を行うのは精神的にも体力的にもハードな時もあります。

そんな日々の支援の中で、「ヒヤリ」としたり、「ハッと」したりする場面は、ほぼ毎日あると思います。それを全て記録に残すことが理想ですが、必ずしもできない時も正直あります。

後で書こうと思っていると、支援の忙しさで書くのを忘れてしまう場合も少なからずあります。

また、記入する項目が多すぎると書く煩わしさを感じる人がいるのも現実だと思います。

ですので、なるべく手間を減らし、

書く心理的なハードルを低くしておく取り組みが必要であると感じています。

食事支援でのヒヤリハット

パンを食べて窒息しそうになったヒヤリハット

ある利用者さんは朝ごはんは必ず「食パン」と決めています。

その利用者さんは、「早食い」というわけではなく。よく噛んで食べています。

ある日の朝食でのこと。その利用者さんがパンを食べていたところ、パンを口に入れすぎてしまった様だった。

口に入れすぎてまったヒヤリハット

ある利用者さんは、食べ物をよく噛まないで飲み込もうとします。

どんな食材であっても、数回噛んで飲み込みます。

また、口の中に食材が多く残っているのにも関わらず、どんどん口の中に食材を入れていく傾向があります。

そのため、食事の際は職員がそばにつき、食事の見守りが必要となっています。

ある日の夕食中、職員が少しその場を離れると、白米を口の中に明らかに入れすぎていた。

すかさず、職員が近寄り白米を少し出してもらい、食事を進めてもらった。

肉が生焼けになっていたヒヤリハット

施設の食事は厨房専属の職員が調理したものを提供している。

ある日、夕食のおかずに鶏肉のステーキが出た。

利用者さんが食べやすいように食材用のハサミで切っていたら、鶏肉の断面をみると

明らかに生焼けになっていた。利用者さんに提供する前に発見することができた。

排泄介助時のヒヤリハット

利用者さんが転倒しそうになったヒヤリハット

ある利用者さんは弱視である。また、高齢であり歩行はふらつきがある。

歩行の際は職員が手引きを行う。この方の排泄介助をするために便器に座ってもらった。便が出そうだったのか、便器からなかなか立ちあがろうとはしなかった。

そこで、職員がその場から数秒離れてしまった。

声が聞こえたため、トイレに戻ると、その利用者さんが立ち上がっていた。

トイレ内に手すりはあるが、手すりに捕まっておらず、転倒しそうになっていた。

転倒しそうになったヒヤリハット2

常時リハビリパンツを着用している利用者さん。自力での衣類の着脱が難しい方である。また、歩行もやや不安定である。

リハパン内に排尿の後があり、トイレ内で交換するためズボンを下ろし便器に座ってもらった。

しかし、交換用のリハビリパンツを持ってくるのを忘れたため、その場を離れた。

リハビリパンツを持って戻ってくると、その利用者さんが立ち上がっており、ズボンも上げていない状態であった。

服薬介助でのヒヤリハット

誤薬しそうになったヒヤリハット

施設には苗字が同じ利用者さんがいる。

ある日、服薬介助をするために、ある利用者さんに椅子に座ってもらった。

一包化された薬を開けたとき、同じ苗字の利用者さんの薬であることに気がついた。

薬を飲み切れていなかったヒヤリハット

ある利用者さんは、薬を飲むのが苦手。

服薬用の水を飲みきり、薬も飲み込めたかを確認するために、口を開けてもらった。

舌を見ると、錠剤が残っていた。

薬を飲み切れていなかったヒヤリハット2

薬を飲み込むのが苦手な利用者さん。

ある日、就寝前の薬を口の中にいれ、コップ一杯分の水を飲んでもらった。

水を飲んだことを確認した後、コップの中を見ると錠剤が取り残されていた。

どうやら、口に水を入れた時に、

水を伝って錠剤が口の中からコップの中に移動したようであった。

咳をして薬を吐き出してしまったヒヤリハット

ある高齢の利用者さん。昼食後に服用している薬の数が10錠以上である。

職員が与薬をするときは、錠剤を口に入れ、コップをその利用者さんに渡し水を飲んでもらっている。

ある日の昼食後、いつものように水を飲んでいる時に、咳をしてしまった。飲み切れていない錠剤が飛び出てしまった。

すぐさま職員が拾い、改めて服用してもらった。

移動支援でのヒヤリハット

職員の車のカーブミラーを壊しそうになったヒヤリハット

車への関心が非常に強い利用者さん。

生活棟から作業棟に向かう際、利用者さんと職員駐車場の横を通った。すると、利用者さんが突然走り出し、カーブミラーを掴んだ。無理やり開こうとしていた。

すかさず職員が行動を止めた。

突然走り出してしまったヒヤリハット

ある利用者さんは、特定の場所(資材置き場)に対するこだわりが強い。その場所への思い入れが非常に深い様である。

その場所に近づくためなら、危険をかえりみないで走り出してしまう。

ある日、屋外で複数の利用者さんと散歩をしていた。

その場所の近くをたまたま歩いてしまった。すると、その利用者さんは走り出してしまった。

職員の駐車場が近くにあり車が通るような場所であったが、

たまたま車がいなかっため何事もなくその利用者さんに追いつくことができた。

利用者さん同士でのヒヤリハット

ある利用者さんが他の利用者さんを噛もうとしたヒヤリハット

ある利用者さんは不穏な時、他の利用者さんの肩などを力強く噛んでしまうことがある。

ある日、その利用者さんが不穏な様子が見られていた。

その時に、たまたま前を通りかかった利用者さんを噛もうと近寄ろうとした。

近くにいた職員が、制止させたため何事もなかった。

他の利用者さんを叩いてしまったヒヤリハット

ある利用者さんは普段はおとなし方である。他害行為はほとんどない。

だが、不穏になるとごくたまに、特定の利用者さんを叩いてしまう時がある。

ある時、他の利用者さんの背中を叩いてしまった。

幸いにも、叩かれてしまった利用者さんにあざなどの怪我はなかった。

障害者施設の設備面におけるヒヤリハット

利用者さんの居室の壁にカビが発生していたヒヤリハット

湿気の多い時期に、空気の循環が悪いせいか居室の壁や天井にカビが発生してしまっていた。

即座に、カビを拭き取った。

そのまま放置していたら、利用者さんの健康面に悪影響が出たかもしれなかった。

危険物がデイルームに置き忘れてあったヒヤリハット

「アルコールスプレー」や消毒用の「次亜塩素酸スプレー」が

利用者さんが過ごすデイルームのたの上に数時間置きっぱなしになっていた。

利用者さんの手の届く高さにあり、誤飲してしまう可能性もあった。

ハチが施設内に侵入してきたヒヤリハット

網戸がない窓を開けていたせいか、施設の中に数匹ハチが入っていた。

幸いにも利用者さんがいるところには飛ばずに、壁に止まっていた。

害虫用スプレーを使用して、駆除をした。

トイレが詰まりそうになったヒヤリハット

ある利用者さんはトイレットペーパーを必要な分以上に巻き取ってしまう傾向がある。

適量巻き取るのが苦手な様である。

また、トイレットペーパーが中途半端な使用状態であるのが好ましくない様で、一気に使いトイレットペーパーを無くしたい様子があった。

ある日、その方がトイレに入った様で便器内に流れ切れていないトイレットペーパーが多量に残っていた。

そのまま流すと詰まりそうな量だったので、ゴミ箱に捨てた。

障害者施設で多い事故とは?

1件の重大な事故至るには、その背景には300件のヒヤリハットがあるとされています

ヒヤリハットが起きた時点で対策を講じておくことで防げる事故がある一方で、

残念ながら事故に至ってしまうケースも多くあると思います

そこで、「障害者施設ではどんな種類の事故が多いのか」調査してみました!

知識として頭に入れておくことで、防げる事故は数多くあると思います

確認してみましょう!

北海道の場合(令和5年度)

事故の区分件数割合
誤薬56830.4%
打撲47525.4%
骨折39120.9%
令和5年度障害者支援施設等における 事故報告集計結果より

北海道の場合(令和4年度)

事故の区分件数割合
打撲52529.0%
誤薬47126.0%
骨折41522.9%
令和4年度
障害者支援施設等における 事故報告集計結果より

長野県の場合(令和3年度)

事故の区分件数割合
打撲12547.9%
骨折7629.1%
誤嚥135.0%
令和3年度 障害福祉サービス事業所等における事故等の状況より

最後に

ここまでお読み頂きありがとうございます!

最後に

ヒヤリハットの対策について

考えていきます!

施設でヒヤリハットの対策は?

私が勤務している施設では、

ヒヤリハットを月毎に集計して、

ミーティングの場で事例を全職員が共有し、対策を考えています。

重大な事故になる前のヒヤリハットの段階で対策を講じるように努めています。

ヒヤリハット対策を考える書籍

この書籍で参考になること

・なぜ事故が起きるのかそのリスクの要因がわかる
・リスクを減らすための方法がわかる

だいすけ
だいすけ

この記事の著者について

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 現在:障がい者施設の生活支援員として勤務

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