正月のレクリエーションを障害者施設で考える際、
何をすれば安全に楽しめて喜ばれるのか迷う職員さんは多いと思います。
正月らしさを出したい一方、医療機関が休みのため事故や怪我を避けたいという悩みは
多くの現場で共通するものではないでしょうか。
この記事は、障害者施設で正月のレクリエーションを担当する職員に向け、
基本的な考え方と実践例をまとめました!
利用者さんが無理なく参加できる正月レクリエーションのヒントとなれば嬉しいです!

正月レクリエーションを障害者施設で行う目的と意義

正月レクリエーションは、季節行事を通じて生活に区切りを生み、
日常に変化をもたらす重要な機会です。
利用者が正月らしさを感じることで、安心感や見通しが生まれ、心の安定につながります。
また、行事を共有する体験は、利用者同士や職員との関係づくりを自然に深める効果があります。
正月行事を取り入れることで、日本の文化や慣習に触れる学びの場を提供できます。
一方で、無理な活動は負担となるため、楽しむこと自体を目的に設定する視点が重要です。
正月レクリエーションは、参加する過程そのものが生活の質を高める支援につながります
・心身の活性化を図り、無理のない運動や楽しさを通じて健康や生活リズムを支える
・日常生活に刺激や気分転換をもたらし、前向きな気持ちや意欲を引き出す
・自己表現の機会をつくり、達成感や満足感を通じて自己肯定感を高める
・支援者との関係性を深め、安心感や信頼関係を築き日常支援につなげる
【参考記事】
>> 障害者施設におけるレクリエーションの目的とは?事例も紹介します
正月行事を取り入れることで利用者に期待できる効果
正月行事を取り入れることで、利用者は季節の節目を実感し、生活にメリハリを持ちやすくなります。
正月特有の雰囲気や活動に触れることで、日常とは異なる刺激が生まれ、気分転換につながります。
また、集団で行事を共有する経験は、利用者同士の交流を促し、孤立感の軽減に役立ちます。
正月行事を通じて、日本の文化や慣習に触れることは、生活経験を広げる学びの機会となります。
一方で、成功体験を得られる内容にすることで、自信や自己肯定感の向上が期待できます。
正月レクリエーションは、楽しさと安心感を両立させた支援として、生活の質向上に寄与します。
障害者施設で正月レクリエーションを行う際の基本的な考え方
障害者施設で正月レクリエーションを行う際は、
行事を楽しむこと自体を目的として位置づける視点が重要です。
利用者一人ひとりの障害特性や体調に配慮し、無理なく参加できる内容を選ぶ必要があります。
正月らしさを意識しつつも、活動の難易度や手順はできるだけシンプルに整えることが求められます。
また、参加の有無を強制せず、見学や部分参加も選べる環境づくりが安心感につながります。
職員は進行役に徹するのではなく、利用者と一緒に楽しむ姿勢を持つことが大切です。
また、結果よりも過程を大切にすることで、正月レクリエーションは安定した支援の一部となります。

正月レクは、盛り上げることより
安心して参加できる雰囲気づくりが大切なんですね!!
障害特性に配慮した安全管理とリスク回避のポイント
① 利用者情報の事前確認
□ 利用者ごとの行動特性(多動・衝動性・感覚過敏など)を把握している
□ 過去の事故・ヒヤリハット事例を事前に確認している
□ 当日の体調面で配慮が必要な利用者を把握している
② 道具・装飾の安全確認
□ 誤飲の恐れがある小物を使用していない
□ 転倒や引っ掛かりの原因になる配置になっていない
□ 割れ物・尖った物など危険な素材を避けている
③ 進行・見通しへの配慮
□ 活動の流れを事前に決め、急な変更がない構成にしている
□ 始まりと終わりが分かりやすい進行になっている
□ 不安が強い利用者に、事前説明や見通し提示を行っている
④ 環境・刺激への配慮
□ 音量や人の動きが過度にならない環境を整えている
□ 刺激が苦手な利用者向けに、静かな場所や別参加方法を用意している
□ 途中で休める・離席できるスペースを確保している
⑤ 職員体制・役割分担
□ 見守りが必要な利用者に対応できる職員配置になっている
□ 支援が必要になりやすい場面を事前に想定している
□ 当日の役割分担を職員間で共有している
【PDF 版はこちら⇩】
とはいえ、、、、
全てを手作りや注意だけでカバーするのは限界がありますよね。
そこで、現場の負担を劇的に減らす『神アイテム』を厳選しました!
① 安全第一!喉に詰まりにくい「介護用お餅」
② 準備時間をゼロにする「福笑い・レクセット」
障害特性に配慮した安全管理では、まず利用者ごとの行動特性や過去の事故歴を事前に確認します。
使用する道具や装飾は、誤飲や転倒の危険がない素材と配置を選ぶことが重要です。
また、活動内容は急な変更を避け、見通しを持てる進行にすることで不安の軽減につながります。
音や人の動きに敏感な利用者には、刺激を抑えた空間や参加方法を用意します。
一方で、支援が必要な場面を想定し、職員配置や役割分担を事前に共有しておくことが求められます。
安全管理を徹底することで、正月レクリエーションは安心して楽しめる行事として定着します。
>>【障害者施設のヒヤリハット事例】支援場面別にまとめました!
無理なく参加できるレクリエーション設計のコツ
| 設計のポイント | 解説 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 時間設定の工夫 | 体調や集中力に合わせて短時間で実施できる内容にする | 参加者の疲労や離脱を防ぎやすい |
| 工程を分割する | 活動を細かく区切り、 途中終了も可能にする | 心身の負担を軽減できる |
| 成功体験を重視する | できたと感じやすい内容を用意する | 参加への抵抗感が下がる |
| 伝え方に配慮する | 動作やルールを「視覚的」に示す | 理解しやすく安心感が高まる |
| 参加方法を選択できる | 「見学」や「補助的参加」も認める | 強要しない無理のない関わり方ができる |
無理なく参加できるレクリエーション設計では、
利用者の体調や集中力を考慮した時間設定が重要です。
活動は短い工程に分け、途中で休憩や終了を選べる構成にすることで負担を軽減できます。
また、成功体験を得やすい内容にすることで、参加への抵抗感を下げる効果が期待できます。
動作やルールは視覚的に伝え、言葉の理解が難しい利用者にも分かりやすく工夫します。
一方で、全員同一の参加方法にこだわらず、見学や補助的参加も選択肢として用意します。
こうした配慮により、正月レクリエーションは安心して関われる行事として定着します。
>> 利用者も職員も楽しめる!障害者施設イベント企画のアイデア大全
室内で安全にできる正月レクリエーションのアイデア


体力差もあるだろうし、
全員が参加できる正月レクなんて本当にできるの?

無理に全員同じ参加方法にする必要はないと思います
“見るだけ・少し参加”も立派な参加です!
室内で安全にできる正月レクリエーションは、天候や体調の影響を受けにくく安定して実施できます。
福笑いや絵合わせなどの机上活動は、座ったまま参加でき転倒リスクを抑えやすい内容です。
また、正月クイズや簡単なゲームは、道具が少なく準備負担を軽減できる点が特長です。
視覚的に分かりやすい進行表や見本を用意すると、理解しやすく安心感が高まります。
一方で、音や刺激が強くならないよう配慮し、静かに楽しめる環境づくりが重要です。
室内レクリエーションは安全確保と楽しさを両立でき、正月行事を無理なく継続できます。
身体を大きく動かさず楽しめる正月レク
身体を大きく動かさず楽しめる正月レクは、体力差があっても参加しやすい点が特長です。
カルタや福笑い、絵合わせなどの活動は、手先中心で安全に正月気分を味わえます。
また、正月クイズや写真を使った回想レクは、会話を通じて自然な交流を促します。
机上で完結する内容は、転倒や接触のリスクを抑えやすく職員の見守り負担も軽減できます。
一方で、集中が続きにくい場合に備え、短時間で区切れる構成にする工夫が必要です。
無理のない動きで達成感を得られる設計が、正月レクリエーションの満足度を高めます。
座ったまま参加できる正月レクリエーション

座ったまま参加できる正月レクリエーションは、
立位や移動が難しい利用者でも安心して関われる点が大きな特長です。
テーブルを囲んで行う福笑いやカルタは、姿勢を変えずに参加でき、
転倒リスクを抑えやすい活動です。
また、正月に関する写真やイラストを使ったクイズは、
理解しやすく会話のきっかけを生み出します。
道具の位置や高さを調整することで、
上肢の動きが限られる利用者にも配慮した参加が可能になります。
また、短時間で区切れる構成にすると、集中力に差がある場合でも無理なく楽しめる時間となります。
座位中心の正月レクリエーションは、安全性と参加しやすさを両立できる実践的な方法です。
正月らしさを感じられる定番レクリエーション
>> 写真や絵柄のあるカルタがわかりやすい!
正月らしさを感じられる定番レクリエーションは、
行事の雰囲気を分かりやすく伝えやすい点が特長です。
福笑いやかるたは、多くの人に馴染みがあり、説明が少なくても参加しやすい活動です。
また、絵馬づくりや書き初めは、正月の文化に触れながら個々の表現を楽しめます。
正月クイズや写真を使った回想レクは、会話が生まれ、場の一体感を高めやすくなります。
一方で、難易度や時間は調整し、成功体験を得やすい内容に整える配慮が重要です。
定番レクリエーションを活用することで、安心感のある正月行事を無理なく実施できます。
正月の雰囲気づくりに役立つ装飾や演出の工夫

正月の雰囲気づくりでは、
視覚的に分かりやすい装飾を取り入れることで季節感を伝えやすくなります。
門松やしめ飾りのイラスト、干支の掲示物は、
正月らしさを直感的に感じてもらえる定番です。
① 門松 ② 鏡餅 ③ 初日の出 ④ 干支(その年の動物) ⑤ だるま
【無料で正月イラストが使えるサイト】
・いらすとや
やさしい雰囲気の正月イラストが特徴
https://www.irasutoya.com/
・イラストAC
干支・鏡餅・門松など正月素材が多数。無料会員でもダウンロード可能です
https://www.ac-illust.com/
壁面装飾は高い位置を避け、利用者の視線に合わせることで安心感と親しみやすさが高まります。
また、BGMに正月の音楽を流すと、活動前から行事への気持ちを自然に高められます。
一方で、装飾を増やしすぎると刺激が強くなるため、色合いや量を抑える工夫が必要です。
装飾と演出を工夫することで、無理なく正月気分を味わえる空間づくりが可能になります。
正月行事の意味をわかりやすく伝えるポイント
・正月行事は、難しい由来説明を避け、年の始まりを祝う行事として生活に結びつけて伝える。
・写真やイラスト、門松や鏡餅など身近な題材を使い、短く区切って説明する。
・正確さより親しみやすさを重視し、体験を通じて安心して楽しめる構成にする。
正月行事の意味を伝える際は、難しい由来説明を避け、生活に結びつく表現を意識します。
年の始まりを祝う行事であることを、言葉と写真やイラストで端的に示すと理解しやすくなります。
また、門松や鏡餅など身近な題材を使い、見て分かる説明を行うことで興味を引きやすくなります。
説明は短く区切り、活動と結びつけて伝えることで、集中力への負担を抑えられます。
一方で、正確さより親しみやすさを重視し、参加体験を通じて感じ取れる構成が効果的です。
分かりやすい伝え方を意識することで、正月行事は安心して楽しめる学びの機会となります。
他施設で実際に行われている正月レクリエーション事例
他施設で実施されている正月レクリエーション事例は、
現場での工夫や配慮点を学ぶ手がかりになります。
ある施設では、座ったまま行える福笑いを中心に据え、安全性と参加率の向上を図っています。
また、正月クイズや写真を使った回想レクを取り入れ、会話が自然に生まれる場をつくっています。
装飾は利用者と一緒に制作し、準備段階から行事に関われるよう工夫している施設もあります。
一方で、時間を短く区切り、疲労や集中低下を防ぐ進行を意識した事例も多く見られます。
実際の事例を参考にすることで、自施設に合った正月レクリエーションを検討しやすくなります。
>> 現場ですぐ使えるレクリエーション事例集
職員の負担が少なかった成功事例
| 負担軽減のポイント | 具体的な工夫内容 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| ・準備物を最小限にする | 市販のカードや既製の掲示物を活用する | 準備時間と手作業の削減につながる |
| ・手作業を減らす | 工作や装飾を作らず既存素材を使用する | 職員の作業負担を軽減できる |
| ・役割分担を明確にする | 司会・見守り・記録などを分担する | 一人に負担が集中するのを防げる |
| ・見学参加を認める | 無理な参加を促さない運営にする | 個別対応やトラブル対応が減る |
| ・無理のない運営体制を整える | 継続可能な内容・人数で実施する | 行事が負担にならず定着しやすい |
職員の負担が少なかった成功事例では、
準備物を最小限に抑えた正月レクリエーションが採用されています。
市販のカードや掲示物を活用し、手作業を減らすことで準備時間の短縮につなげた例があります。
また、進行表を事前に共有し、役割分担を明確にすることで当日の混乱を防いだ施設もあります。
活動時間を短く区切り、利用者の集中力に合わせて終了できる構成が職員の負担軽減に寄与しています。
また、見学参加を認める運営により、個別対応が必要な場面を減らした事例も見られます。
無理のない運営体制を整えることで、正月行事は職員にも継続しやすい取り組みとなります。
利用者の反応が良かった正月レクの工夫
利用者の反応が良かった正月レクの工夫として、
内容を分かりやすくシンプルにした事例が多く見られます。
福笑いや正月クイズなど、馴染みのある活動を選ぶことで安心感が生まれ、
参加意欲が高まりやすくなります。
また、成功しやすい設計にすることで、笑顔や達成感が引き出され、
全体の雰囲気が和やかになります。
進行を急がず利用者のペースに合わせることで、落ち着いて楽しめたという声が多く聞かれています。
一方で、選択肢を用意し参加方法を選べるようにすると、自分で決めた満足感につながります。
小さな配慮を重ねることが、正月レクリエーションの満足度向上に直結する工夫となります。
正月レクリエーションを成功させるための事前準備チェック
① 企画・内容の確認について
□ 利用者の障害特性・体調・年齢構成を把握している
□ 身体を大きく動かさず参加できる内容を含めている
□ 見学・途中退出など参加方法の選択肢を用意している
□正月らしさ(季節感・行事性)が伝わる内容になっている
② 進行・時間設計について
□ 活動時間が長くなりすぎない構成になっている
□ 工程を短く区切り、休憩を入れられる流れにしている
□ 当日の進行表や役割分担が明確になっている
③ 伝え方・理解支援について
□ ルールや流れを視覚資料(写真・イラスト等)で準備している
□ 難しい説明を避け、簡単な言葉で伝えられる内容になっている
□ 正月行事の意味を一言で説明できる準備をしている
④ 環境・物品準備について
□ 室内レイアウトを安全に調整している
□ 必要な道具・装飾物を前日までに揃えている
□ 音量・照明・室温など感覚面への配慮を確認している
正月レクリエーションの事前準備では、
利用者の体調や障害特性を事前に把握しておくことが重要です。
使用する道具や装飾は安全性を確認し、誤飲や転倒につながらない内容に限定します。
また、当日の流れを簡潔に整理し、職員間で進行手順と役割分担を共有しておきます。
参加方法は複数用意し、見学や途中参加が選べる構成にすることで混乱を防げます。
一方で、時間設定は余裕を持たせ、状況に応じて短縮できる計画を立てておくと安心です。
事前準備を丁寧に行うことで、正月レクリエーションは落ち着いて実施しやすくなります。
当日の進行で意識したい職員の関わり方
当日の進行では、職員が主導しすぎず、利用者の反応を見ながら関わる姿勢が重要です。
活動前には流れを簡潔に伝え、見通しを持てるようにすることで不安の軽減につながります。
また、できた点や参加した姿勢を言葉で認める声かけが、安心感と意欲を高めます。
進行中はペースを急がず、利用者ごとの理解や動きに合わせて柔軟に対応します。
一方で、困りごとが見られた際は早めにフォローし、周囲に影響が広がらないよう配慮します。
職員の落ち着いた関わりが、正月レクリエーション全体の安定した進行を支えます。
▶ 活動前(ポイント:見通しを伝える)
- 「今から福笑いをします」
- 「順番に顔のパーツを置いていきます」
▶ 参加を促す
- 「やってみますか?見ているだけでも大丈夫ですよ」
- 「○○さんのペースでいいですよ」
▶ 進行中(迷っているとき)
- 「どこに置きたいですか?」
- 「一緒に置いてみますか?」
▶ 完成後(ポイント:肯定的な声かけ)
- 「○○さんらしい顔ですね!」
- 「参加できましたね!」
▶ 不安が見られたとき
- 「少し休みましょうか」
- 「ここで見ていても大丈夫ですよ!」
まとめ:障害者施設でも無理なく楽しめる正月レクリエーションを行うために

障害者施設の正月レクリエーションは、楽しさと安全性の両立を意識することが最も重要です。
利用者の障害特性や体調に合わせ、無理のない内容を選ぶことで安心して参加できる行事になります。
また、正月らしさを装飾や定番レクで補うことで、活動自体がシンプルでも満足感は高まります。
事前準備と職員間の情報共有を丁寧に行うことで、当日の進行は落ち着いて対応しやすくなります。
一方で、結果にこだわらず参加する過程を大切にする姿勢が、利用者の安心感につながります。
小さな配慮を積み重ねることで、正月レクリエーションは無理なく続けられる行事となります。

見学や少しだけの参加もOKと考えると、
正月レクリエーションのハードルが一気に下がりますね!

余暇活動のネタ探しに悩んでいる方におすすめの記事がありますので
よければご覧になってください!
【保存版】障害者施設の余暇活動ネタ20選!現役支援員が選ぶ盛り上がる事例







コメント