【現役職員が解説】障害者施設の職員が抱える悩みとは?よくある悩みとその解決策

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障害者施設職員が抱える悩みについて  障害者施設に関するあれこれ
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初めまして!「だいすけ」です!

このブログにお越し頂きありがとうございます!

利用者さんの生活をそばで支え、人生に寄り添い

利用者さんの自己実現を手伝う障害者施設での仕事は

非常にやりがいのある仕事です

やりがいのある仕事であると同時に、

現場の職員は障害者施設特有の様々な悩みを抱えながら働いています

この記事では、

障害者施設で働く職員が抱える悩みとその解決方法について

現役の障害者施設職員の目線で解説しました!

この記事で解説していること

・障害者施設で働く職員がよく抱える悩みについて
・悩みを解決する方法について

だいすけ
だいすけ

この記事の著者について

詳しいプロフィールはこちら >>>

 現在:障がい者施設の生活支援員として勤務
 保有資格:社会福祉士、3級FP技能士

 福祉業界のお金を調査しているブログはこちら>>>

【厳選!スキルアップに役立つ書籍一覧】

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障害者施設職員がよく抱える悩みとは?

障害者施設で働く職員はどんな悩みを抱えているのでしょうか?

以下の調査を参考に調査してみました

・障害者支援事業所職員労働実態調査報告
・2023年度 障害福祉サービス等の人材確保 に関する調査結果

悩みの原因を整理すると、

以下の三つに大まかに分けることができます

  • 職場環境や働き方に関する悩み
  • 利用者への対応に関する悩み
  • 給与や待遇に関する悩み

それでは、

具体的にどんな悩みがあるのか、みていきましょう!!

私が「実際に見聞きした現場職員の悩み」や

「上記の調査から見えてくる悩み」をまとめました!

職場環境や働き方に関する悩み

職場の人間関係に悩む障害者施設職員は多くいます

また、職場の労働環境に関する悩みも多く聞かれます

人間関係から生まれる悩み

あの人と一緒に一緒に働くのは嫌だなぁ…

人手不足から生まれる悩み

人手が足りなくて…休みが取れない…

体力の不安や働き方から生まれる悩み

夜勤を続けられるかな…体力が不安だなぁ…

利用者への対応に関する悩み

利用者一人ひとりのニーズや必要な支援は異なります

困難ケースである場合においては、対応が難しく感じることもあります。

利用者の問題行動から生まれる悩み

どう支援したらいいんだろう…方法が分からないなぁ…

支援方法から生まれる悩み

利用者主体の支援がしたいのになぁ…

家族との関係から生まれる悩み

利用者さんの家族の要望に応えるのは大変だ…

研修機会の少なさから生まれる悩み

支援に必要な知識や技術を学ぶ機会があったらなぁ…

給与や待遇に関する悩み

給与や待遇に関する悩みを感じている職員は少なくありません。

これは、障害者施設だけに限らず、福祉業界全体の課題でもあります。

給与の低さから生まれる悩み

この手取りでは、生活費を払うだけで精一杯だ…貯金なんてできない…

評価の難しさから生まれる悩み

努力してるんだけど、数字で表せないことが多くて…なんか報われないなぁ…

福利厚生から生まれる悩み

他の業界に比べると手薄だよなぁ…

悩みを解決する方法について

「職場環境や働き方に関する悩み」を解決するためには?

「自分と合わない人がいる」の解決法

・上司に相談する
・仕事だと割り切る
・自分がコントロールできるものを考える

上司に相談する

まずは、上司に正直に相談してみましょう

シフトで調整できる場合や配置換え等の対処や配慮をしてくれるかもしれません

自分がコントロールできるものを考える

自分と何か合わないと感じる職員さんがいるのは当然だと思います

人間関係には「2・6・2」の法則というものがあるそうです


2割→自分に対して好意的な人
6割→どちらでもない人
2割→好意的でない人


全ての人が好意的でないのは仕方のないことであり、

自分でどうにかできるものではないと思った方がいいかもしれません

このような好意的でない人と仕事をするのはストレスになってしまいますよね

職場のストレスの原因の90パーセントが人間関係によるものであるという調査結果もあるようです

「好意的でない人を好意的な人に変えたい!」と思ってしまいますが、

他人の「性格」や「人間性」は早々簡単に変えられるものではない

人生うまくいく人に感情リセット術 樺沢紫苑 著

と精神科医の樺沢紫苑先生は著書で述べられています

ですので、他人を変えることにエネルギーを使うのは非常にもったいないんです

自分でコントロールできないものではなく、自分でコントロールできることに

エネルギーを注ぐ方が賢明かもしれません

自分でコントロールできることだけに力を注ぎ、自分の大切にした価値を仕事に込めよう。

対人援助職に効くストレスマネジメントーちょっとしたコツでココロを軽くする10のヒントー 竹田伸也 著
「人手不足からくる悩み」の解決法

・自分に無理を強いるルールを課していないか確認する
・チーム内での協力体制を強化する
・新人やパートスタッフのサポートを行う

自分に無理を強いるルールを課していないか確認する

とある調査では、

障害者施設の職員の約76%が人手不足であると感じている様です

人手不足の中で常に働いていると、

人手が足りないため休憩をすっ飛ばして働いたり、

一人で膨大な業務を処理する必要があったりと、

何かと自分に無理を強いてしまう可能性が高いと思います

そして、知らず知らずのうちにその習慣が身につき、休日の過ごし方にも影響しているかもしれません。

以下のようなルールを持っているかもしれません


・中途半端な仕事をするくらいなら、最初からやらないほうがマシだ。
・やるからには、できるだけ早く完成度の高いものに仕上げたい。
・休みなんかとると、時間がもったいない。
・どんなときも常にベストを尽くすべきだ。
・人から仕事をお願いされたら、どんなに忙しくても引き受けなければならない。
・自分で手がけた仕事は、最後まで誰にも頼らず自分でやり通すべきだ。
・人から「無能なやつだ」と絶対に思われてはならない。
・誰がみても、恥ずかしくないような結果を残さねければならない。

対人援助職に効くストレスマネジメントーちょっとしたコツでココロを軽くする10のヒントー 竹田伸也 

参考文献 福祉新聞WEB「障害者就労施設など「人手不足が課題」76% リクルートが調査」
URL https://fukushishimbun.com/jinzai/35380

チーム内での協力体制を強化する

施設では、数人のチームやグループに分かれて利用者さんの支援を行なっていると思います。

そのチームで助け合える仕組みを作り、

個人の負担を減らし、お互いに休みやすくなる環境を作っていきましょう!


具体的には、以下のような取り組みです

  • 各職員の業務内容を細分化し、誰がどの業務を引き継げるか話し合いを行う
  • 「この業務は他のスタッフでも対応可能」という項目をリスト化しておく
  • 誰が休んでも、必要最低限の対応ができるような体制を作る

新人職員やパートスタッフのサポート積極的に行う

現場に慣れていない新人職員さんやパートの職員さんに、

積極的に仕事のアドバイスを行なっていきましょう!

自分の業務をこなしながら、誰かに教えたり、指導をしたりするのはエネルギーがいるものです。

ですが、現場職員のスキルの底上げができれば、長期的に見れば、

個人への負担軽減へとつながる可能性が高くなります

「利用者への対応に関する悩み」を解決するためには?

「利用者の問題行動からくる悩み」の解決法

・研修を活用する
・一人で抱え込まずに相談する

研修を活用する

どんな研修が参考になるのか調査してみました!

研修名

「強度行動障害支援者養成研修」

強度行動障害のある利用者さんを支援するのに、必要な知識や技術を学べる研修です

受講資格は定められていません。

・参考ページ「強度行動障害支援者研修資料」
・URL(https://www.rehab.go.jp/ddis/data/material/strength_behavior/?utm_source=chatgpt.com


研修名

「行動援護従業者養成研修」

この研修は、精神障害や知的障害のある人が安全に

目的地まで移動できるように支援する専門職の養成することが目的の研修となっています

・参考ページ「行動援護従業者養成研修の研修内容は?得られる知識・できること」
・URL(https://www.fukushika.jp/column/p1554/?utm_source=chatgpt.com

一人で抱え込まずに相談する

問題行動への対応は、職員一人で抱え込まず、支援を行うチーム全体で共有することが重要です。

支援はチームで行うのが原則だからです。


自閉症・行動障害のある人にはチームで支援を行うのが原則です

知的障害・自閉症のある人への行動障害支援に役立つアイデア集 65例 より

また、支援においては、「根拠のある支援方法」を用いることが必須となってきています

個人の経験則だけで支援を行うのではなく、

根拠のある有効な支援を方法を学んでいく必要があります

先輩や同僚の中には、研修をうけ支援方法に精通している人がいるかもしれません

自らも研修等で得た知識があるならば、チームで共有し、

チーム全体で根拠のある支援を行えるように働きかけていきましょう!

「家族との関係から生まれる悩み」の解決法

・要望を整理して優先順位をつける
・施設でできること・できないことを明確に伝える
・定期的なコミュニケーションを取る

要望を整理して優先順位をつける

ご家族から何か要望があった場合、まずは整理していきましょう

要望が複数あるのであれば、優先順位をつけていきましょう

優先順位を決めるにあたっては、重要性や緊急性など考慮していきましょう

限られた人員やお金の中で対応していくには、効率的に対応をしていく必要があります

必要性の高いものから順番に対応していきましょう!

施設でできること・できないことを明確に伝える

ご家族には、予め施設でできること・できないことを事前に伝えておくのが

リスク管理の観点から重要です

利用契約の段階で明確に伝えておき、お互いの共通理解にしておくのがベストです

定期的なコミュニケーションを取る

家族と定期的に話し合いの場を設け、

要望や不安を事前に把握することも大切であると思います

連絡ノートや電話等で定期的にコミュニケーションをとっていき、

家族との信頼関係を構築しておきましょう!

「研修機会の少なさから生まれる悩み」の解決法

・外部の研修を積極的に活用する
・施設内での事例検討会を活用する

施設内での事例検討会を活用する

事例検討会は、実際の業務に即した内容で行われるため、

職員が即座に現場で活用できる知識を得られるのがメリットです。

現場の職員が直面している課題や困り事を共有し、解決策を探る実践的な学びの場となります。

施設内で開催できるため、

忙しくて外部研修に参加できない職員にとって大切な機会となります

「給与や待遇に関する悩み」を解決するためには?

「給与の低さから生まれる悩み」の解決法

・スキルアップを目指す
・副業をする
・投資をする

スキルアップを目指す

スキルを獲得することで、自分の市場価値を高め、キャリアアップや昇給につながります。


スキルアップする具体的な方法

  • 資格を取得する
  • 専門性を高める研修に参加する

副業をする

本業の収入に加え、

副収入を得ることで自由に使えるお金を多くしていきましょう


副業の具体的な方法

  • ライティングやブログ運営

投資をする

「評価の難しさから生まれる悩み」の解決法

・自分の業務を可視化する
・数値化できることを探してみる
・内的評価・自己成長に焦点を当てる

自分の業務を可視化する

自分がこれまで行ってきた業務や成果を一度、時間をかけて紙に書き出してみましょう

書き出してみると、自分がどんなことを行なってきたのかを把握できます

同僚から上司などに意見を求めてみるのもいいと思います

また、利用者さんやその家族からかけてもらった言葉やエピソードを記録しておき、

上司や同僚にそれとなく伝えてみるのもいいかもしれません。

数値化できることを探してみる

「数値化する」とは例えばこんなことです!

  • 利用者さんの笑顔を「1日○回」みる
  • 利用者さんから感謝の言葉を「1日○回」もらう
「福利厚生から生まれる悩み」の解決法

・職場の福利厚生を再確認する
・外部の福利厚生サービスを活用する

職場の福利厚生を再確認する

職場で加入している福利厚生サービスを改めて確認してみましょう!

お得なのに見落としているサービスがあるかもしれません!

外部の福利厚生サービスを活用する

職場の福利厚生だけでは満足できない場合、

個人で加入できる福利厚生サービスを活用してみるのはいかがでしょうか

悩み解消に役立つサイトをご紹介

課題解決の事例が掲載されているサイト

こんな悩みはありませんか?

他の法人の利用者支援の事例が知りたいなぁ…

こんなお悩みを解決できるかもしれません!

サイト名「みんなの事例」
URL(https://fukushisenpai.com

利用者さんの余暇活動の充実に役立つサイト

こんな悩みはありませんか?
支援員
支援員

利用者さんの余暇活動のレパートリーがない…

こんなお悩みを解決できるかもしれません!

サイト名「エブリ・プラス」

悩み解消に役立つ書籍をご紹介

まとめ

障害者施設の職員が抱える悩みはこのように多岐にわたります。

簡単に解決できるものばかりではありませんが、

何かしらの行動を起こせば、事態は少しずつ動いていくと私は信じ、

日々仕事をしています

本記事で紹介した内容が、皆さんの悩みを解消する助けになれば幸いです。

まずは、できることから着実に一歩ずつ取り組んでいきましょう!

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