「介護等体験の初日、何を着ていけばいいの?」 「通勤からジャージで行ったら失礼かな……」 「動きやすい服装って、具体的にどこまでがOKなの?」
教職課程の一環として行く介護等体験。初めての福祉施設、初めての現場を前に、服装選びで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
「学校の看板を背負っているから失敗したくない」というプレッシャーがある一方で、実際の現場の雰囲気がわからず、不安だけが膨らんでしまいますよね。
そこで本記事では、介護等体験にふさわしい「通勤服」と「現場服」の正解を、プロの視点から徹底的に解説します。
この記事を読めば、以下の悩みがすべて解決します。
- 初日の通勤に最適なスタイル(スーツか私服か)
- 現場で好印象を与えるポロシャツやチノパンの選び方
- 「汚れてもいい服」「動きやすい靴」のリアルな基準
- 評価を下げないための髪型・ネイルの最終チェック
マナーを守りつつ、しっかり動ける準備を整えれば、自信を持って初日を迎えられるはずです。あなたの体験が素晴らしい学びの場になるよう、服装の不安をスッキリ解消していきましょう!

結論:介護等体験の服装は「施設からの指定」が最優先
介護等体験に臨む際、ネットの情報よりも何よりも優先すべきは**「受け入れ施設からの指示」**です。
施設から配布された資料や、大学のオリエンテーションで配られた「手引き」をもう一度隅々までチェックしてください。
- 「初日はスーツ着用」
- 「更衣室がないため、あらかじめ動きやすい服装で来ること」
- 「ジャージ持参」
など、施設によってルールは千差万別です。独自のルールがある場合、それに従うことが「現場のプロの指示を聞ける学生」という評価の第一歩になります。「資料を読み込んでいない」と思われるのが最大のマイナス評価だと心得ましょう。
通勤スタイルは「スーツ」か「落ち着いた私服」が基本
施設から特に指定がない場合、通勤時の服装は**「スーツ」または「オフィスカジュアル(落ち着いた私服)」**の2択になります。
「介護の仕事は動くから最初からジャージでいいや」と自己判断するのは禁物です。介護等体験は単なるボランティアではなく、教職課程という「教育実習」に近い公的な活動です。
- スーツの場合: リクルートスーツで問題ありません。
- 私服の場合: 襟付きのシャツ、チノパン、ブラウスなど、教育実習に行っても恥ずかしくない程度の清潔感を意識しましょう。
施設に到着してから仕事着(ジャージ等)に着替えるのが、社会人としての一般的なマナーです。
判断に迷ったら?初日はスーツで行くのが最も確実な理由
もし資料に記載がなく、先輩からの情報もなくて「どうしても迷う」というのであれば、迷わずスーツを選んでください。
理由はシンプルで、**「スーツで行って失礼になることは絶対にないから」**です。
逆に、初日にラフな私服やジャージで行ってしまい、職員の方が全員ビシッと制服やスーツだった場合、その場にいるのが非常に気まずくなってしまいます。 「初日はスーツで行き、現場の雰囲気や更衣室の有無を確認して、2日目以降の服装を職員の方に相談する」 これが、最も失敗せず、かつ誠実な印象を与えられる賢い戦略です。
介護等体験の「通勤時」は何を着ていくべき?
介護等体験は、大学の授業の一環であり、施設にとっては「外部からの実習生」を迎え入れる場です。通勤時の服装は、あなたの第一印象を決定づける重要な要素。まずは「誰に見られても恥ずかしくない姿」を意識しましょう。
基本はスーツが無難!教職課程の学生としての身だしなみ
特に指示がない場合、**最も無難で失敗がないのは「リクルートスーツ」**です。
介護施設には、利用者のご家族や地域の方々も出入りします。スーツで通勤することは、施設に対して「これから学ばせていただく」という敬意を示すことにもつながります。 また、教員を目指す学生としての立場を考えても、フォーマルな身だしなみはプラスに働きます。シワのないシャツ、磨かれた靴など、細かな清潔感にも気を配りましょう。
「動きやすい服装で来てください」と言われた場合の私服選び
施設から「動きやすい服装で(通勤して)ください」と指定があった場合、それは「着替えの手間を省きたい」「施設内の雰囲気に合わせたい」という意図があります。
ただし、ここで言う「動きやすい服装」とは、決してラフすぎる私服という意味ではありません。 いわゆる「ビジネスカジュアル」や「清潔感のあるスポーティーな格好」を指します。
- トップス: 襟付きのポロシャツや、シンプルなカットソー。
- ボトムス: ストレッチの効いたチノパンや、黒・紺のスラックス。
「そのまま利用者さんの前に出ても失礼にならないか?」という視点で選ぶのが正解です。
避けるべきNGファッション(ジーンズ・露出・派手なロゴ)
私服通勤OKの場合でも、以下のアイテムは「介護現場の常識」として避けるべきです。
- ジーンズ・ダメージ加工: カジュアルすぎて「遊びに来ている」印象を与えてしまいます。
- 露出の多い服: 短パン、ミニスカート、キャミソールなどは、介助の邪魔になるだけでなく、利用者への配慮に欠けるとみなされます。
- 派手なロゴやプリント: 威圧感を与えるデザインや、大きなキャラクターものは避け、無地や落ち着いた色を選びましょう。
- サンダル・ミュール: 安全性の観点から、通勤時であっても避けるのがマナーです。
カバンはリュックでOK?置き場所を考慮したバッグ選び
結論から言うと、**リュックでの通勤は基本的に「OK」**です。
介護等体験では、着替えや上履き、筆記用具など荷物が多くなりがち。両手が空くリュックは移動にも便利です。ただし、以下の点に注意してください。
- デザイン: 登山用のような巨大なものや派手すぎるものではなく、シンプルで落ち着いた色のものを選ぶ。
- 置き場所への配慮: 施設の更衣室やロッカーはスペースが限られていることが多いです。あまりに嵩張(かさば)るバッグは避け、荷物をコンパクトにまとめる工夫をしましょう。
現場で着る「動きやすい服装」の具体的な基準
通勤服とは別に、実際に介助や活動を行う際の「作業着」選びは非常に重要です。介護現場での「動きやすさ」とは、単に体が動かしやすいだけでなく、**「相手を傷つけない」「清潔感がある」「不快感を与えない」**という3つの条件を満たす必要があります。
トップス:襟付きのポロシャツが清潔感・マナー共にベスト
介護現場のユニフォームとして最も推奨されるのが**「ポロシャツ」**です。
Tシャツよりも襟があることで「きちんと感」が出て、利用者やご家族に安心感を与えられます。
- 選び方のコツ: かがんだ時に胸元が見えすぎないよう、ボタンの開き具合が適切なものを選びましょう。
- 素材: 汗をかいても乾きやすい「速乾素材(ドライメッシュ)」がおすすめです。
- 色: 白、ネイビー、サックスブルーなどの爽やかな色が好まれます。
ボトムス:チノパンが最強!色や素材の選び方
現場でのボトムス選びに迷ったら、**「チノパン(綿パンツ)」**を選べば間違いありません。
スーツのズボンほど堅苦しくなく、ジャージよりもフォーマルな印象を与えます。
- 色の選択: ベージュ、ネイビー、黒が定番です。汚れが目立ちにくい濃いめの色を選ぶ学生さんも多いです。
- 機能性: 膝をついたり、車椅子の介助で踏ん張ったりするため、**「ストレッチ性」**があるものを選んでください。ユニクロ等の「感動パンツ」や伸縮性の高いチノパンが非常に優秀です。
ジャージは「指定された場合」のみ!学校指定やシンプルなものを
「ジャージOK」の指定がある場合を除き、自己判断でジャージを選ぶのは避けましょう。介護現場において、ジャージは「リラックスウェア」と捉えられることもあるからです。
指定された場合は、以下の点に注意して選びます。
- 学校指定のもの: 大学のロゴ入りジャージは「実習生」であることが一目でわかるため、現場では歓迎されることが多いです。
- 市販品の場合: 派手なライン入りやブランドロゴが大きすぎるものは避け、紺や黒のシンプルなスポーツウェアを選びましょう。
避けるべきボトムス(短パン・スウェット・スキニーパンツ)
動きやすくても、以下のボトムスは介護等体験には不適切です。
- 短パン・ハーフパンツ: 露出が多く、怪我の原因にもなります。また、利用者に対して失礼にあたります。
- スウェットパンツ: 部屋着のような印象が強く、だらしなく見えてしまいます。
- スキニーパンツ: 体のラインが出すぎるものは避けましょう。また、伸縮性が不十分なスキニーは、しゃがんだ時に背中やお尻が見えてしまうリスクがあるため危険です。
意外と悩む「靴」の選び方:通勤用と上履き
介護等体験で意外な盲点となるのが「靴」です。施設内では想像以上に歩き回り、立ち仕事も多いため、適切な靴選びは疲労軽減だけでなく、あなた自身の安全を守ることにも繋がります。
通勤靴はスニーカーでいい?パンプスや革靴が必要なケース
通勤時に履く靴は、「服に合わせる」のが鉄則です。
- スーツで通勤する場合: 基本的には革靴やパンプスを合わせましょう。ただし、施設まで距離がある場合などは、黒のシンプルなスニーカーでも許容されることが多いですが、初日はフォーマルな靴で行くのが最も安心です。
- 私服(オフィスカジュアル)で通勤する場合: 清潔感のあるスニーカーで問題ありません。派手な色や泥汚れがついたものは避け、シンプルで落ち着いたデザインを選びましょう。
施設に着いたら上履きに履き替えるため、通勤靴は「道中の歩きやすさ」と「施設に入るまでの身だしなみ」を両立させるものを選んでください。
上履き(館内履き)の選び方:脱ぎ履きのしやすさと安全性がカギ
施設内で履く「上履き」は、体験期間中のあなたの相棒です。以下の条件を満たすものを選びましょう。
- スリッポンタイプのスニーカー: 介護現場では、ベッドに上がる際などに靴を脱ぎ履きする場面が多々あります。紐を結ぶ手間がないスリッポンタイプは非常に重宝されます。
- クッション性が高いもの: 一日中コンクリートや硬い床の上を歩くため、底が薄い上履きだと足裏を痛めてしまいます。スポーツブランド等の歩行をサポートしてくれるモデルが理想的です。
- 色が指定されている場合も: 施設によっては「床に色がつかないよう白指定」などがあるため、事前に確認しておきましょう。
避けるべき靴:サンダル、クロックス、厚底はNG
以下の靴は、たとえ「動きやすい」と感じても、介護現場では厳禁です。
- サンダル・ミュール: 足先が露出しているものは、車椅子をぶつけたり、利用者の足を踏んでしまったりした際に大きな怪我に繋がります。また、踏ん張りが効かないため介助には不向きです。
- クロックス(穴あきタイプ): 一見楽そうですが、食事介助中に汁物がこぼれたり、鋭利なものが落ちてきたりした際に防御力がゼロです。施設によっては「安全上の理由」で禁止されていることがほとんどです。
- 厚底靴・ヒールの高い靴: 自分自身の転倒リスクを高めるだけでなく、咄嗟の動きに対応できません。
「汚れてもいい服」ってどの程度?現場のリアル
施設からの案内に「汚れてもいい服を持参してください」と書かれていると、どの程度の古着を持っていけばいいのか悩むかもしれません。介護現場における「汚れ」とは、単なる泥汚れとは種類が異なります。現場で実際に起こりうるリアルな状況を想定しておきましょう。
介助による汚れ:食事、排泄介助、入浴介助のリスク
介護の現場では、予期せぬ場面で衣類が汚れる可能性があります。
- 食事介助: 利用者様が咳き込んだ際に食べ物や飲み物が飛んでしまったり、配膳中に汁物が袖口についたりすることがあります。
- 排泄介助: オムツ交換やトイレの付き添いの際、排泄物が付着してしまうリスクはゼロではありません。衛生面からも、すぐに漂白・除菌できる素材が望ましいです。
- 入浴介助: 直接お湯に濡れるだけでなく、湿気と汗で服がびっしょり濡れることも。濡れても透けにくく、乾きやすい素材(ポリエステル混紡など)が適しています。
掃除やレクリエーションによる汚れと洗濯のしやすさ
介助以外でも、服が汚れるタイミングは意外と多いものです。
- 掃除・環境整備: 施設内の清掃やベッドメイキングの際、漂白剤を含んだ消毒液が服に飛び、色落ちしてしまうことがよくあります。
- レクリエーション: 工作で絵の具や糊を使ったり、屋外での活動で土埃がついたりすることもあります。
こうした汚れに対応するため、**「自宅の洗濯機でガシガシ洗えること」と、「乾きが早いこと」**を基準に服を選びましょう
高価なブランド服や思い入れのある服は避けるのが鉄則
介護等体験に、お気に入りのブランド服や、奮発して買った新しい服を着ていくのはおすすめしません。
介護現場では、利用者様があなたの服をギュッと掴んだり、車椅子の部品に服を引っ掛けて破れてしまったりすることもあります。これらはすべて「現場では起こりうること」として受け入れなければなりません。
万が一汚れたり破れたりしても、「実習中だから仕方ない」と笑って流せる、ユニクロや無印良品などのシンプルで買い替えのきく価格帯の服で揃えるのが、精神衛生上も最も安心です。
最終チェック!介護等体験の身だしなみリスト
服装が完璧でも、細かな身だしなみで「配慮が足りない」と思われてはもったいないですよね。介護現場の主役はあくまで利用者様。相手が安心して過ごせるよう、最後に以下のポイントを鏡の前で確認しましょう。
髪型・髪色:お辞儀をした時に邪魔にならない工夫
介護現場ではお辞儀をしたり、介助で下を向いたりする動作が非常に多いです。
- 髪型: 長い髪は後ろで一つにまとめましょう。お辞儀をした時に髪が顔にかかると、不潔な印象を与えるだけでなく、視界が遮られて介助の危険を招くこともあります。
- 前髪: 目にかからない長さに切り揃えるか、ピンで留めてスッキリさせましょう。
- 髪色: 基本的には黒髪、または落ち着いた自然な茶髪が望ましいです。不安な場合は、大学の規定や施設の基準に合わせるのがベストです。
ネイル・アクセサリー:利用者の安全を第一に考える
介護の仕事は、利用者様の肌に直接触れる「触れ合い」の仕事です。
- ネイル: 爪は短く切り、角がないように丸く整えましょう。長い爪やジェルネイルは、利用者様の薄い皮膚を傷つけてしまう恐れがあるため厳禁です。もちろんマニキュアも避けましょう。
- アクセサリー: 指輪、ピアス、ネックレスなどは、介助中に引っかかったり、利用者様を傷つけたり、あるいは紛失して誤飲の原因になったりするリスクがあります。結婚指輪を含め、実習中はすべて外しておくのが現場のルールです。
忘れ物はない?エプロンや名札、筆記用具の確認
最後は持ち物の最終確認です。初日に慌てないよう、前日の夜にバッグの中身をチェックしましょう。
- エプロン: 指定がある場合は忘れずに。自分で用意する場合は、ポケットがあり、派手すぎないデザインのものを選びましょう。
- 名札: 大学や施設から支給された名札は、すぐに見える位置に付けられるよう準備します。
- 筆記用具・メモ帳: 指示を仰ぐ際や、気づいたことをメモするために必須です。ポケットに入るサイズの小さなメモ帳が重宝します。
- ハンカチ・ティッシュ: 清潔感の基本です。手洗いの機会も多いため、吸水性の良いものを準備しておきましょう。
まとめ:自信を持って介護等体験の初日を迎えよう
ここまで、介護等体験の通勤時の服装から、現場での実用的なスタイル、そして細かな身だしなみのマナーまでを解説してきました。
最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 迷ったら「スーツ」が正解: 誠実な第一印象に勝る準備はありません。
- 現場服は「清潔感と安全性」: ポロシャツとチノパンで、相手を傷つけず自分も動きやすい格好を。
- 靴は「機能性」を重視: 疲れにくく、脱ぎ履きのしやすいスリッポンがベストです。
- 身だしなみは「利用者様目線」: 髪型や爪のケアは、安心感と安全への配慮そのものです。
初めての介護現場は誰だって緊張するものです。しかし、服装を完璧に整えることができれば、当日の「何を着ていけばいいんだろう」「浮いていないかな」という余計な不安は消えてなくなります。
身だしなみが整えば、あとは現場で利用者の方々と向き合い、多くのことを学ぶだけです。あなたのその真摯な姿勢は、必ず施設の方や利用者様にも伝わります。
どうぞ自信を持って、介護等体験の初日を迎えてください。応援しています!



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